3.0
実在、はともかく
アパレルの接客業で働く主人公が、次々と舞い込んでくる心霊関係の依頼を圧倒的な霊能力で解決していく話。
あくまで漫画単独としての評価であり、主人公のモデルが実在した霊能者であるとか、そういう話はいったん置いておく。
テンポよくサクサク読めるけれど、心霊漫画として特筆すべき点を私は見出だせなかった。
いわゆる「実話に基づく」という枕がなければ、大して印象に残らなかったと思う。
今まで様々なオカルト媒体から得てきた知識を凌駕するようなものも特になく、「やはり本物の霊能者が言うことは違うな」みたいな鮮烈なインパクトも説得力もなかった。
結構な量のレビューを書いてきて、初めてこの話をするが、私は正直、幽霊の存在は、まあまあ信じている。
一度だけ、多分、幽霊を見たこともある。
ただ、「霊能者」の存在には、どうにも胡散臭さを感じてしまう。
これは、世の中にエセ霊能者が溢れているせいなのだろうが、いずれにしても何かを信じられないというのは、残念という他にない。
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