5.0
悪し妻の真の姿
北条政子、日野富子、コンスタンツェ…悪妻、恐妻と伝えられる妻たちは、その時々を精一杯生きていただけなのに、歴史上、悪妻としておいた方が都合がよかった…という話、このお話のヒロイン水松女の境遇を知るにつけ、十分あり得ると思ってしまいます。大海とむ先生の作品では、ヒーローの方に能力があることが多いのですが、今回は久しぶりにヒロインに能力がありそう…(魔女媚のココちゃん以来?)まだ、その力を十分に発揮するまでには至っていませんが、この先、ストーリー展開に大きく関わってきそうで、ワクワクしながら読んでいます。ヒーローの吉次郎サマは、これまた珍しく裏表がなく、ヒミツもなく、とても誠実で、「水松女、逃すな〜っ」って言いたくなるようなお方。大海作品では、貴重な存在です。
1話分が100ポイントで不誠実というレビューが散見されますが、コミックスに換算するとほぼ正当な評価なのでは? 出版業界と電子書籍業界は互いを潰し合ってはならないと思います。ポイントのせいで、この作品が正当に評価されないのであれば、こんな残念なことはありません。
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