5.0
大人な話
影山はもちろん、女性たちの逞しさも魅力。誰にでも若い頃があり、自分だけの人には言えない秘密や思い出があり、ずっと胸に燻らせて生きていく。
舞台が北海道なのがぴったりです。地方特有のしがらみが、影山を成り上がらせた。最後は意外な展開でしたが、面白く読みました。
もんでんさんの絵が、お話にぴったりです。影山やまち子がちゃんと歳をとっていき、表情にそこまでの歴史が現れていて少し穏やかになっている。じんと沁みました。
- 0
影山はもちろん、女性たちの逞しさも魅力。誰にでも若い頃があり、自分だけの人には言えない秘密や思い出があり、ずっと胸に燻らせて生きていく。
舞台が北海道なのがぴったりです。地方特有のしがらみが、影山を成り上がらせた。最後は意外な展開でしたが、面白く読みました。
もんでんさんの絵が、お話にぴったりです。影山やまち子がちゃんと歳をとっていき、表情にそこまでの歴史が現れていて少し穏やかになっている。じんと沁みました。
亡き「6本指の男」影山と関わりのあった40代〜60代?と思われる女性達が、若くて美しかった時代を回顧しながら、影山とどのように出会い魅了され、関係を持ったのかをリレー形式で繋いでいきます。
大人向けの漫画でも、あり得ない展開や設定の多さに慣れていた中、こちらの作品はまだ謎をたくさん含ませながらもストーリーあり、エッチなシーンもしっかりあり、画力&構成は言うことなし!
現在15話配信分まで購入しましたが、ラストまで失速することなく完結することを願っています!
なんて凄い魅力だろう。
もんでんあきこ作品の男性は皆エロチックで顔も身体も美しくて影があって…そんな平凡な言葉で語り尽くせない魅力にぐいぐい惹きつけられてどハマりしてしまう。その中でもイチオシがこの作品の主人公。原作も良いんだろうな、先に原作を読めば良かった。
現実にそんな男性に出会えたことは無い。居ても相手にされなかったろうしね。
それを
もんでんワールドで味わえる私は幸せな読者だ。
もんでんさんの絵はズバリ、私のタイプなんです。こんな色っぽい男見たことない。
昭和の時代の匂いがそこかしこに散らばり、今の時代では成立しない話しです。
同じ時代を少しかじって生きてきたから分かる匂い。男女の機微や情が生きていた時代。生きることに今よりもっとがむしゃらでえげつなかった。その時代をもんでんさんが色付けして世に出した作品です。
影山という6本指の男は中学時代から何人もの女と交わり、女達は後になぜかそれを告白し合います。しかし妬み嫉みという感情は抱かず、影山が哀しく生きた男だったと追想するに留まります。やや陶酔してる感も否めませんが、そんな風に愛せた男がいたことを皆共通して誇らしく感じてるように思いました。霧の街釧路で影山博人に出逢ってみたくなるかも。
作者さん買いです!
さすがです。この作品は原作があるのでさらに複雑な話になっていて、絵と話がとってもあいます!そして地元の話なので街並みなどがでて親近感が、わきます笑
もんでん先生の作品を追っている者です。
間違いないです…切なさの中に、人間の強さというか、信念というか、そういったものがふんだんに盛り込まれています。生きるのに辛くなったり、自分の弱さにげんなりしている人にオススメ。生き方がカッコいいです。
作家さん買いです
もんで先生の作品を読むと
ザラつく気分
と不思議な感覚に囚われます。
どうしてこんなにザワつくのか
乾ききった気分に読むも良し
淋しい気分の時にはなお寂しさを
感じるような感じを覚えました。
人間の辛い残酷な場面を
垣間見たい気分にはもってこい
個人的には素晴らしい
ヒューマンドラマでした。
一人の男を巡って繋がっていく女性たちの語りから、その男の一生を描くという構成で、一話ずつ進む毎に謎の男の正体が明らかになっていく。時代背景や社会問題も背景としてさらっと描かれていて「そんな事もあるかもしれない」と思わせられる。きっと読み終わる頃には自分の中に主人公が埋め込まれてしまう気がする。
読めば読むほど 影山博人 という人に魅了されてしまいます。
この人が、どんな人たちと関わってどんな時間を過ごしてどんな人生を送ったのか?知りたくなります。
関わったら何が起こるか分からないくらい怖そうな見た目とは真逆の自己犠牲も厭わない深い優しさ。
弱い立場の人たちの 希望の人 である彼をずっと見ていたいです。