一颯の真っ直ぐな眼差しが良い
小学4年生から中学迄、重い心臓病で闘病生活を送っていた椿、ドナーが見つかり手術して普通の高校生活をスタートする。駅で聴覚障害を持つ一颯の定期を拾い2人は出会い、優しい一颯に椿は惹かれる。告白して振られても椿は諦めず、前向きで明るい椿に一颯も惹かれていく。付き合えないけど側にいて欲しいと恋人未満の関係でいるなか、椿が入院していた時の友達の妹、詩織が訪ねてくる。椿は自分だけドナーが見つかり助かった後ろめたさから詩織に少しでも楽しく過ごして貰おうと一颯からクリスマスに2人で行こうと誘われていた水族館を断り、詩織と桜介と4人でクリスマスを過ごそうと自分の気持ちを抑えてしまう。4人でクリスマスを過ごす中、椿が水族館デートを断った事が詩織にバレて、詩織に姉は亡くなったのに椿は助かった事を責められてしまう。なんで自分が助かったのかと泣く椿に助かった意味をあげたいと一颯は僕は君に会いたかったよと手話で伝える。初めて一颯が椿に気持ちを伝えるシーンで障害や闘病を抱えてきた2人の気持ちが重なる感動のシーン。朝の通学電車で手話で好きです、付き合ってくださいって告白するシーンもいい。他に人がいる中でも手話なら周りに分からない、2人だけの世界みたいでいい。一颯は手話と携帯画面で会話をするから、目が相手に真っ直ぐ向けられて語っている感じで良い。ノートやLINEで会話してるのもスンナリ自然に読めるのでコマ割りやネームが上手いなと思う。一颯が使っている鳩のスタンプも味があってカワイイ。桜介の一颯への友情、椿への諦めきれない気持ちもいい。桜介は他人の為に動けるいい奴です。椿を置いて東京の大学に行く一颯の気持ちが分からないと言いながら、一颯を追いかけて?東京の大学に進学して仲良くしてて、一颯のこと大好きなんだな、2人の友情が続いてて良かったなと思うラスト。もちろん、椿と一颯が遠恋も乗り越えて結婚して良かったと思えるラスト。
- 4
5.0