[小説]若く美しい国王は身代わりの花嫁と愛を通わせる

みんなのレビュー

1. 3.0

   2019/09/24 17:06

   タイトル通り

   まさに、タイトル通りで、ヒロインとヒーローが、結婚してから心を通わせ合い、周囲もろとも幸せになってゆく、ほのぼのとした心の通い合いを楽しむことのできるお話でございました。
   
   愛や恋すらをまだ知らない主人公ふたりが、生真面目なくらいに丁寧に心の動きを大切にしながら、想いを深め合っていくところがキュンといたしました。
   
   閨の様子は、初夜のあたりこそ痛々しいものでしたが、愛情を感じ始めてからは、オーソドックスであっさりめではありますが、愛に溢れたものへと変化していくのは好ましゅうございました。
   とはいえ、さぁ！これからが甘くてお熱い夜を過ごすようなお二人になっていくであろうということが予想される良いところでお話が終わってしまうので、待望のお子ができるあたりまででも読みとうございました！
   基本真面目で、結婚することによってお互いが良い方向に変化もしている素敵な二人なので、ますます続きを所望してしまいます。
   
   ヒロインが、身代わりとして嫁ぐ原因となった双子の姉姫も、お話にはサラッとしかありませんが、いろいろと困難もありつつ、魅力的なキャラのように思いましたので、この方のサイドストーリーも読みたいものです。
   
   ヒロインが嫁ぐまでは、決して軽いとは言えないかなりの不遇な身の上という設定だったりいたしますが、主にヒーローとの結婚後の心の通わせ合いがメインの流れでございますので、その辺りはあっさりですし、これと言った悪役が絡むこともないため、ゆっくりと愛を育む生真面目な王と王妃のお話を楽しむ感じで読み進められます。
   
   また、表紙のイラストは素敵でございましたが、途中、挿絵が無くちょっと物足りなかったことと、いま少し主人公たちの熱くいたすシーンが読みたかったこともあり、☆3で。
   
   また読み返したりしたいと思えるよいお出会いでございました。

   by おだいどこ

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