5.0
考えさせられる
このお話のように独身若くてではなく、既婚子持ちですが、恋愛観に共感できるとこは多々あり、すごくよく出来たお話だと思いました。あと、心の機微がすごくうまくて、引き込まれました。長く付き合うと誰しも共依存に陥ると思うし、逆にそうならない関係を若いのにうまく作るのってとても難しいと思います。とくに俊くんが素敵で、こんな人に好かれるのってすごいなぁと思いました。
- 3
このお話のように独身若くてではなく、既婚子持ちですが、恋愛観に共感できるとこは多々あり、すごくよく出来たお話だと思いました。あと、心の機微がすごくうまくて、引き込まれました。長く付き合うと誰しも共依存に陥ると思うし、逆にそうならない関係を若いのにうまく作るのってとても難しいと思います。とくに俊くんが素敵で、こんな人に好かれるのってすごいなぁと思いました。
ずっと気になってた作品。やっと読めた。忠犬ハチ公、共依存、責任転嫁。。。ボディブローみたいに重くジワジワくる言葉が、ここそこに散りばめられてるし、彼氏はドクズだし、そこからなかなか抜け出せない里にもモヤモヤするけど、そこを堪えて読み進めると、パンッと霧が晴れるみたいに私も頑張れそうって気持ちが湧いてきます。けっこうな泥沼話を軽快に描けてしまうのは、作者さまの手腕でしょうか。にしても、担当者の女性、美味しいとこ、かっさらってったよな。あー、私も閏月、いやいや閏時間、帳尻合わせの時間が1時間でいいから欲しいわ(笑)
少女漫画にありがちな、現状に不満たっぷりだけど一回収まったところから抜け出す勇気がない主人公。それまでであった人とは違うぐいぐいくる感じの男の子に感化されて、現状を変えなきゃ!と一念発起する。いままで積み上げたものを捨てていいのか…やっぱり捨てられない!
この辺まではありがちーって感じの展開でしたが、この先が他とは少し違いました。
少女漫画だと大体ぐいぐい系男子の手を借りて現状を変え、そのままくっついて、結局新しい恋に乗り換えただけじゃないか。となるところですが、この作品は一旦どちらともすっぱり別れ、自力で現状を変えるのです。
ちゃんと自分の頭で考えて、自分の足で立てるようになる。そこに好感が持てました。
主人公の気持ちが手に取るように伝わってきて、苦しくなった。
こんな彼とっとと別れたらいいのに、と思いつつ
10年一緒にいたら
惰性もあるけど、情とかね…
自分しか知らない、彼の良い所も
主人公はたくさん知ってるだろうし
彼女が朝帰りした時や、見知らぬネックレスつけてた時の彼の反応見ると
主人公に興味がなくなったわけじゃないのわかるし…
でも、だからってこの状況での同棲生活に意味はあるのか…っていう。
全体的にモヤモヤしてて
そんな時にひょっこり現れる年下男子は
それはもう魅力的なワケで。
適当に見える俊の言葉は
核心をついてて、刺さります!
どっちつかずの中途半端な人間だった主人公が
自分の意志で歩き出す過程が好き。
彼と過ごした長い時間は、無駄ではなくて
彼女が成長するために必要な時間だったんだと思う。
この作品に文句言ってる人達は一体これまでどれだけ完璧な付き合いをしてきて完璧に振る舞えてきたんだろうね?
私は共感できるところもたくさんありました。
人って他人目線で見れば分かってても、自分のこととなると分かっててもできなかったり、何が正しいのか分からなくなる時ってある。
いけないと分かってても心惹かれたり、甘えから適当に扱ってしまったり。
正論だけで片付けられないリアルが現実にはあります。それがこの作品にはあると感じました。
ラストも私はスッキリしました。主人公が幸せになったならそれで良いと思う。
自分のことを見ているようで、自分に言われているようで、心臓がドクンドクンと嫌な音をたてます。
一つだけ違うことがあるとすれば、私は結婚して子どももいること。でも、やっぱり依存しがちな自分は簡単には変えられない。
里は偉いと思います。10年間付き合った彼氏との関係を変えようともがいて、依存している自分に気づいて向き合って。それがわかってても、人間どうしても楽な方向に身を委ねがちです。俊に言われた通り閏月として軽く考えれば楽だったと思います。
不満を抱きながらも光と一緒に生活し続ける道もあったと思います。
自分を変えるのはとても勇気がいることで、行動を起こすのはもっと大変で、勇気が必要で…。だから流されない里の生き方に、少しだけ、勇気をもらえた気がします。
里の気持ち凄くわかって
私も悲しくなった。
歳下なのに俊君は
持ってる雰囲気がミステリアスで
惹かれて行く里。。
光は里は絶対に自分から離れないと
そういう自信があったのかな?
だけど、抱けない彼女を、、
そして少しバカにしている?彼女を
側に置いておきたい気持ちがわからない。
普通にふたりの恋愛は終わっている。
俊君も危ない雰囲気を醸し出しているタイプなので
次に踏み出すのはちょっと戸惑うのもわかるけど
現状維持よりはいいと思う。
俊君の言った
疲れたら別れる。
って言った言葉。
間違えては居ない。
それが結婚となると軽々そうは行かないのだけど。
でも、疲れたらみんな最終は別れている、
どんな理由であれ、
無理してまで彼と居なくていいのだ。
俊君の言葉がわたしも気になり
今後も楽しみです。
とても素敵なお話。この作者さんの作品は他にも読んだことがありますが、登場人物それぞれの心理の機微がよく描かれていて素晴らしいです。主人公、里の高校時代からの彼氏である光はいわゆるモラハラ男ですが、長い付き合いのカップルにはお互いへの、情、執着、共依存があり、事実を正しく捉えることさえ難しくなってしまうのかなと感じさせられました。この作者さんに熟年夫婦をテーマにした漫画も描いて欲しいなと思ってしまいました。
あらすじを読んで、マンネリカップルのモヤモヤとした話かな~と思っていました。
が、読んでみたら想像とは違って、最後は清々しい気持ちになれるお話でした。
光は、最初はよくあるマンネリカップルのクズ男かと思いきや、光なりに里を大切に想っていたことが分かって、憎めないキャラ。
海で別れる時の、「お願いがあります。アイツとは付き合わないで。せめて3ヶ月は」的な台詞には、光、案外かわいい奴だな~なんて思っちゃいました(笑)。
里の気持ちも共感できる。
寂しさ、焦り、不安、依存…
どちらが悪いとかでもなく、でもそうなっちゃったんだよね。
最後、里がきちんと自分の足で立てるようになって、俊と幸せを掴めて本当によかった!!
光も幸せになっているといいな。
無料分だけのつもりが最後まで一気よみしてしまいました。長く付き合うと、思い出が蓄積して、それを手放すことは今までの自分がまちがってたような感覚に陥って途方もなく怖い。個人的には、元彼に少し同情してしまうが、一度亀裂がはいるとどうにもならないんだろうなと思う。変に引きずらずにスッキリ終わるのでとても読後感もよく、何度も繰り返し読みたくなる。