5.0
終盤、兄との電話の会話から、小説の文面で兄が弟に語りかけるようなシーン、泣きに泣きました。
何て美しい文章なのか、本当に小説のラストを読んでいるようでした。
兄も弟とはまた違った意味で、長く辛く苦しかったのでしょうね。
加久田の真っ直ぐな心の強さが、弟の投げやりだった生き方を変えてくれて、やっと踏み出す事が出来た。
絵が綺麗で桜の美しさと儚さの表現が素晴らしく、それが一段と切なさを感じさせ、ラストはじわっと心が温かくなるとても素敵な作品でした。
- 0