児童養護施設で育った俺がマンガ家になるまでの(おおよそ)8760日
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あらすじ
マンガ家・永田晃一。今はヤングキングで「鬼門街」を連載している。ある日、ふと描きたくなったマンガ…それは「施設」の話。自身が4歳に時、家庭の事情により児童養護施設に預けられる事…これは自身の人生の答え合わせをする著者のエッセイ風実録マンガである。
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みんなのレビュー
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作家さんの全作品がノンフィクション
本作品で永田さんを知りました。
そのご拝読した他作品の随所に、永田さんが経たご経験/ご苦悩/疑問/得たものをそっくりそのままにありありと感じ取れ、読めば読むほどに作家さんの純粋さ、聡明さ、洞察力の高さ・深さゆえの悲しさと愛しさが増し、
そして、理不尽な幼少期をご自身の才能・感性・努力を糧になさった希有な方ということを知ることが出来ました。
「もしこんな時にこんな救いの手があったら…」という他作品の設定はおそらくご経験から生まれ、作家さんご自身ならこう助けてあげたいというノンフィクションなのかなあ。
そんなことを考えながら読み進めるうちに、気付くと胸中で作家さんと主人公へ大きなエールを送っていました。
本作品中の奥様のおおらかでしっかりとなさった母性とお人柄も魅力的で、「大切な存在をこんな風に見守り支えたいなあ」と、同じ女性としても憧れます。by んほ。- 9
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4.0
リアルな児童養護施設での生活
無料の二話だけ読みました。
作者さんの作品は今まで読んだことがなく、児童養護施設…というタイトルに惹かれて読みました。
児童養護施設を扱った作品は他にもあるけど、当事者が自身の経験を描いている作品はあまりないように思います。
四歳という、まだまだ幼い年齢で父と離れ、さらに施設ではお姉さんと離れて生活する事になった主人公。
施設での生活が淡々と語られていますが、小三まで続いた夜泣きのエピソードが、主人公の寂しさ、辛さを感じさせます。by アスカイ- 6
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5.0
旦那と同い年。
鬼門街大好きなマンガです。でもその作者が幼少期を養護施設で育ったなんて、しかも私の旦那と同い年。私とも二つしか歳が変わらないので、同じ時を過ごしたのかなって思います。マンガ家さんってちょっとクセがある人がなりやすいのかなって!凡人が考えないことを考えてだから鬼門街もとても発想が面白くてそう思います。
養護施設の中の事は想像を遥かに超えて色んな人や事柄が起こってすごいなぁって思って読みました。これからまだまだ続くので、続きが待ち遠しいです!by ゆひしただ- 3
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4.0
作者の凄み
最初の2話読みました。
私の母が働いていたけれど、そこで生活していた人の話は、普段聞けないので気になっていました。
小3まで続いた夜泣きの話に、胸が締め付けられる思いです。
辛い経験談なのに、それを面白く描いている作者がすごいと思いました。
漫画家になって、作品にどこか温かみを感じるのも、優しい方に出会えたのだなと思い、安心しました。
どうやってその寂しさを乗り越えられたのか、心の強さを知りたいです。by 匿名希望- 3
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5.0
貴重な経験の作品
「鬼門街」の作者の作品なので、読みました。
私は施設の経験はないけれど、8才から成人するまでかなりキツイ日々を過ごしたので、
この物語は、身につまされる思いでした。
子供の頃の苦労は、大人になってからのそれとは全く違っています。
小さな子供は、自分の置かれた環境を正確に認める事も評価する事もできないので、
時には自分が苦しんでいると自覚する事もできないまま、ずっと何年も苦しみ続けたりします。
私の場合、子供時代の記憶を清算するまでに、20数年かかりました。
私は「鬼門街」もとても好きだけど、それは、
悲惨な事や、卑劣な心の人達に沢山出会う主人公が、
いつも変わらぬ善良な心で、静かにそれらを見つめ続けていて、
きっとそれが、作者の心だと思うからです。
漫画家という立派な職業に就いて、素晴らしい作品を描き続けている永田晃一さんが、
暖かい家族に見守られながら、幸せで充実した日々を送られますように、
心から、深くお祈り申し上げます。
また、ご自身のこのような体験を、作品として世に出して下さった事、
厚く、お礼を申し上げたいと思います。by KUMA123- 2
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