みんなのレビューと感想「児童養護施設で育った俺がマンガ家になるまでの(おおよそ)8760日」(ネタバレ非表示)

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  1. 評価:4.000 4.0

    作家さんの全作品がノンフィクション

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    本作品で永田さんを知りました。

    そのご拝読した他作品の随所に、永田さんが経たご経験/ご苦悩/疑問/得たものをそっくりそのままにありありと感じ取れ、読めば読むほどに作家さんの純粋さ、聡明さ、洞察力の高さ・深さゆえの悲しさと愛しさが増し、

    そして、理不尽な幼少期をご自身の才能・感性・努力を糧になさった希有な方ということを知ることが出来ました。

    「もしこんな時にこんな救いの手があったら…」という他作品の設定はおそらくご経験から生まれ、作家さんご自身ならこう助けてあげたいというノンフィクションなのかなあ。
    そんなことを考えながら読み進めるうちに、気付くと胸中で作家さんと主人公へ大きなエールを送っていました。

    本作品中の奥様のおおらかでしっかりとなさった母性とお人柄も魅力的で、「大切な存在をこんな風に見守り支えたいなあ」と、同じ女性としても憧れます。

    • 9
  2. 評価:4.000 4.0

    リアルな児童養護施設での生活

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    無料の二話だけ読みました。
    作者さんの作品は今まで読んだことがなく、児童養護施設…というタイトルに惹かれて読みました。

    児童養護施設を扱った作品は他にもあるけど、当事者が自身の経験を描いている作品はあまりないように思います。

     四歳という、まだまだ幼い年齢で父と離れ、さらに施設ではお姉さんと離れて生活する事になった主人公。

    施設での生活が淡々と語られていますが、小三まで続いた夜泣きのエピソードが、主人公の寂しさ、辛さを感じさせます。

    • 6
  3. 評価:4.000 4.0

    作者の凄み

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    最初の2話読みました。
    私の母が働いていたけれど、そこで生活していた人の話は、普段聞けないので気になっていました。
    小3まで続いた夜泣きの話に、胸が締め付けられる思いです。
    辛い経験談なのに、それを面白く描いている作者がすごいと思いました。
    漫画家になって、作品にどこか温かみを感じるのも、優しい方に出会えたのだなと思い、安心しました。
    どうやってその寂しさを乗り越えられたのか、心の強さを知りたいです。

    by 匿名希望
    • 3
  4. 評価:5.000 5.0

    貴重な経験の作品

    「鬼門街」の作者の作品なので、読みました。
    私は施設の経験はないけれど、8才から成人するまでかなりキツイ日々を過ごしたので、
    この物語は、身につまされる思いでした。

    子供の頃の苦労は、大人になってからのそれとは全く違っています。
    小さな子供は、自分の置かれた環境を正確に認める事も評価する事もできないので、
    時には自分が苦しんでいると自覚する事もできないまま、ずっと何年も苦しみ続けたりします。
    私の場合、子供時代の記憶を清算するまでに、20数年かかりました。

    私は「鬼門街」もとても好きだけど、それは、
    悲惨な事や、卑劣な心の人達に沢山出会う主人公が、
    いつも変わらぬ善良な心で、静かにそれらを見つめ続けていて、
    きっとそれが、作者の心だと思うからです。

    漫画家という立派な職業に就いて、素晴らしい作品を描き続けている永田晃一さんが、
    暖かい家族に見守られながら、幸せで充実した日々を送られますように、
    心から、深くお祈り申し上げます。

    また、ご自身のこのような体験を、作品として世に出して下さった事、
    厚く、お礼を申し上げたいと思います。

    by KUMA123
    • 2
  5. 評価:5.000 5.0

    旦那と同い年。

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    鬼門街大好きなマンガです。でもその作者が幼少期を養護施設で育ったなんて、しかも私の旦那と同い年。私とも二つしか歳が変わらないので、同じ時を過ごしたのかなって思います。マンガ家さんってちょっとクセがある人がなりやすいのかなって!凡人が考えないことを考えてだから鬼門街もとても発想が面白くてそう思います。
    養護施設の中の事は想像を遥かに超えて色んな人や事柄が起こってすごいなぁって思って読みました。これからまだまだ続くので、続きが待ち遠しいです!

    • 2
  6. 評価:5.000 5.0

    同じく児童養護施設育ちです

    俺も名古屋の児童養護施設にいたので懐かしくなり読みました。
    元寮生にこそ読んで欲しい作品だった。
    海の家。赤いリストバンド。囲われた場所での海水浴。笛の音で上がらないといけない海。
    地元の子供達と喧嘩になったりとか、思い出しました。

    作中に名古屋弁が出てくるのも良いですね。

    多分ですが、吉方寮がどこの施設か察しました。俺がいた施設もその施設と、小中学同じだったので懐かしい部分が多いです。

    • 1
  7. 評価:5.000 5.0

    すごい

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    幼い頃の大変な環境を、
    淡々と、ややコメディタッチに読みやすく描いている。すごい。
    絵も丁寧で大好きです。
    小3まで夜泣きしても当たり前だよ。悲しいし寂しいもの。当たり前なんだよ。。それを子どもながらに気を使い、泣いても受け入れられそうな状況にするため、自傷するとは、、本当に胸が痛みます。
    子どものこころ、を、ありのままで表現してくれた勇気のある作品だと思います。
    これだけの経験を、時を経たとはいえ冷静に受け止められているのは、今が幸せだからだろうと思う。
    鬼門街も大好きです。
    陰ながら作者さんが、ご自身で掴まれた幸せなご家庭や仲間さん(高橋組なのですね)との絆にこれからも包まれていてほしいです。
    作品も大好きで、これからも楽しみにしています!

    • 0
  8. 評価:4.000 4.0

    リアル

    哀しく描くわけでもなく、ギャグも入れるわけでもなく、淡々と当時のことを描かれているのでしょう。とても響きます…
    おともだちにお母さんが迎えにきた時の笑顔を忘れられない、とか。
    その後のおともだちの事が描かれていないのでそこでお別れしたのでしょう、大人になって同級生として生活していた子のこと、そこまで密な関係も当然ですがそこでおしまいになるのですね。

    今この瞬間にもどこかの施設で暮らす小さな人たちが幸せでありますように、と願ってしまうマンガです。

    by 匿名希望
    • 1
  9. 評価:3.000 3.0

    児童養護施設

    鬼門街を今読んでいて、お勧め作品からこちらの漫画を知りました。
    作者さんの生い立ちは、全く知らなかったので、興味を持ち読み始めました。

    児童養護施設に預けられていた作者さんは、第一回目の家族に恵まれていなかったが、、
    第二回目の家族とは幸せに暮らせている様なので、、良かった。
    そしてその様な生い立ちの中でも、頑張って漫画家になった作者さんを尊敬します。

    児童養護施設に預けられて、親にあまり接していなかったのも、良かった点だと思いました。
    DVする親や安定しない精神の親、アル中の親に育てられるより、施設の方がマシ。。
    児童養護施設の方や市の職員も子供の話をよく聞いて、帰りたがらない子は、
    親元に返さない選択が必要なのだと、最近のニュースを見ても思います。
    親元に帰る、イコール幸せじゃない、、子も居るはず、、
    親の話ではなく、子供の話を良く聞く事が大事なのだろうと思います。
    児童養護施設の事が良く分かり、子供達の幸せはどこにあるのか考えさせられる作品です。
    何がなんでも親元が幸せなんて言わず、子供にとって安心して暮らせる場所と毎食のご飯が1番必要。

    • 1
  10. 評価:4.000 4.0

    作者さんが実際に体験したお話ということで、気になって読んでみました。
    最初に自分の子どもが、自分が親と離れた年になったことで思うところがあり、自分の経験をマンガにしたいと思うところからはじまります。奥さんも「いいんじゃない?」と、受け入れてくれるそんな存在に出会えたこと、凄く幸せでだからこそ伝えられるのではないかと。
    時代は変わっていくので、作者さんの時とは今はまた違うのかもしれませんが、実際にこのような経験をした子どもがいたことを知れるのは大切なことだと思います。

    by 匿名希望
    • 0
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