5.0
もう20年くらい前の作品
日本から異世界に飛ばされた普通の高校生のりこ(目覚め)と、その世界の渡り戦士イザーク(天上鬼)のラブファンタジーで、異世界ものには珍しい、言葉が通じないところから始まる。話せるようになっていく経過も自然で、少しずつ恋に変わっていく。その世界でのふたりの大きな宿命も、ふたりの関係も、ファンタジーということ以外は展開に無理がなく描かれていて、20年経って変わったであろう今の私の価値観で、再度読んでも、綿密に書かれた心情や設定に隙がなく、改めて感心させられ、それがあの時代にあったことに驚かされる素晴らしい作品です。単行本はもう無かったので、最近Amaz○nで買ったほどはまってます。ひかわきょうこ先生の最高傑作だと思っています。
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