4.0
ひばりという少女を介して、人の心が色んな角度で描かれていく。
誰もが自分の主観から逃れられず、自分のフィルターを通して見たい世界を見ている。
そして、そのどれもが本人にとっては真実である。
「藪の中」という小説を思い出しました。
by
匿名希望
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ひばりという少女を介して、人の心が色んな角度で描かれていく。
誰もが自分の主観から逃れられず、自分のフィルターを通して見たい世界を見ている。
そして、そのどれもが本人にとっては真実である。
「藪の中」という小説を思い出しました。
いろいろな人の視線から、同じ時間軸の日常が語られ、主観を信じすぎることのある種の怖さを感じました…。
特に、ひばりちゃんは、意図していない中で、多くの人に「女」を意識されてしまい、本当に心配。どうにか明るい方に行って欲しいです。
実写で居たらどんな子なんだろう?と自分の思春期時代の友人を思い出しますが、独特でなんだか見つけられない。無自覚な大人にいほいろ傷つけられるひばりちゃん、その後どんな未来が待ってるのだろう。
1人の少女を誰もが女として見る。
男に媚びる女だと。
彼女の本当の顔に気がついても、結局誰も彼女を助けないことを選んだ。
見て見ぬ振りをして終わらせた。
最悪なのは、いとこの男はそれすら気づかなかったこと。
今日のことを思い出さなきゃいけないと、完は言われたけど
罪悪感や後悔すらおぼえてほしくない。