【ネタバレあり】プライドのレビューと感想（2ページ目）

資産家と貧困家庭の女性二人が主人公

資産家の娘である史緒と貧困家庭に生まれた萌。

始めはバチバチ女のバトル的な感じだったのが、もう一人を入れて３人でコラボを始めたら、歌い手としての『良し悪し』を認めるようになり、その辺から歩み寄れる？雰囲気が出て来て・・・

少女漫画によくあるストーリーですが、人物が奇麗に描かれていて、内容も面白くてどんどん引き込まれていきます。

一条ゆかりセンセの漫画は学生時代に単行本を購入して読んでいました。
貧乏だから頑張り努力するのもわかるが、卑怯な手も使うのが、それに屈しないヒロインが好きです。

萌ちゃん、、

萌ちゃんのやっていることが怖すぎるが、境遇的にも仕方ないのかもしれないなと思いました。
蘭ちゃんがナイスキャラすぎて、好きですー！

絵はきれい

かなり昔の作品でしょうか？

電子書籍のおかげで、初めて読むことができました。

一寸先は闇ですね。

あんまりプライドを高く持たない方が
楽に生きられそうな気もしますがね。

プライドとは自尊心。
親からいつも怒られたり、マイナスの言葉をかけられてばかりだと自尊心は育たない。でも、反発心がパワーになり成長につながる。

面白くて一気に読んでしまいました。
途中に出てくる「誰かを蹴落とすんじゃなくて自分が上がるのよ」というセリフがすごく納得。
何度でも読み返したくなるマンガです。

とてもドラマティックで引き込まれる作品

一条先生の作品は庶民の感覚から外れたストーリーで読んでいて刺激的でとても面白いです。この作品も続きが気になってページをめくる手が止まりませんでした。しかし読後感がいいかというとそこが微妙でちょっと残念ではあります。

若かりし頃に有閑倶楽部にハマったので久々に一条先生の作品を読みましたが、ちゃんとストーリーがしっかりしている漫画はやっぱり読み応えがあるなと思います。

途中から史緒が長谷川恭子さんに見え始めて、ずっと長谷川さんのイメージで読んでしまいました🤭
萌ちゃんは家庭環境に同情はするけれど、だからって他人を陥れて良いわけじゃなく、最後まで好きになれませんでした💦

作品はとにかく良い♡

エグいなぁ

WEB漫画の展開が早くて薄っぺらい復讐劇に慣れてしまっていたので、久々にちゃんとした漫画を読んで重厚さに胸が苦しくなるくらい満足しています。

「お嬢様の一人勝ちで結局は金」という見方の人も多いみたいですが史緒はいつでも自分軸で生きていたから幸せになれたのだと思います。

対して萌は愛情不足で自己肯定ができないから他人の中でしか幸せを見つけられない、他人軸でしか生きられない。

だからと言って史緒に行ったことや萌の言動には全く同情できないし、あまりの腹立たしさに萌がどれくらい嫌われているか途中で何度もネット検索しました（笑）

しかしエグいのが、そんな萌がやっと愛を知ってこれから人生を取り戻そう、という瞬間に若くして生涯を終えてしまうこと。読み手に萌への哀憐の情を残したかったのか、作者も猛烈に萌が嫌いだったのか。

どちらにせよ酷い事するなぁと妙に冷静になってしまうほどインパクトがある終わり方でした。多分後者かなー。数コマであっさり終わっているし、あのまま幸せになる事も憎まれ役のまま終わる事も出来たのに、1番残酷な選択ですからね。

最後の数話は絵が雑になってたのも気になったので、なにか事情があったのかも分かりません。
賛否両論あるようですが、私は最後まで読んで良かったと思える作品でした。

考えさせられます

全て理解できるわけではないながらも、あるのでは…と思わざるを得ない芸術の表と裏の世界。
史緖の不器用ながらもまっすぐな想いに共感しながら読み進めてきました。
蘭ちゃんと萌と切磋琢磨しながら新しい音楽を…そして蘭ちゃんと幸せに、となって欲しかったのですが難しそうですね。オペラじゃないとダメなのかな…。
萌にもひっそりととでも日の当たるところで生きていってほしいけれどどうなるのか…。
無料分を読み終えて、残りを課金して一気に読むか悩んでいます。