4.0
綾・ギミック ー 「人を呪わば穴二つ」
最終話まで拝読して、浮かんだ言葉(ワード)は、「ギミック」と「綾」でした。
「幾重にも張り巡らされた、ギミック(伏線)」、「複雑に絡み合う、綾」・・・
(「綾」の意味は複数あり、深いです。)
拝読途中、マイナス評価が浮かんだ事もございますが、「よく創られたストーリー」だと思います。
そして正に、「人を呪わば穴二つ」ですね。
「身から出た錆」もでしょうか。
「何方も幸せになれなかった」印象ですが、「描かれていない、その後の幸せ」を創造(想像)して、救いを求めたいです。
(「美香編」でも...)
※ 他の方々のレビューを数件拝読し、自身の解釈との相違を感じました。
「かなたさんが、ひなたちゃんを乗っ取った」のではなく、「ひなたちゃんは苦しみのあまり、かなたさん(の人格)になりきってしまった(創り出した)」のだと思います。
「子供」に関しては、「かなたさんか待望したが、得られなかった子供」の記憶を、「かなたさんになった、ひなたさんが引き継いだ」様に見えます。
(なので、実際は妊娠していない。)
「ひなたちゃんの中の記憶の中の、かなたさん」と解釈しました。
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