5.0
表現の痛み
今話題の作品ということで拝見しました。
荒削り、若さ、その中にでも普遍的な芸術への愛憎が光ります。面白いです、とても。
仕事にも、なんにでもこの感覚は共通すると思います。表現の仕事をしている人には見ていただきたいです。
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今話題の作品ということで拝見しました。
荒削り、若さ、その中にでも普遍的な芸術への愛憎が光ります。面白いです、とても。
仕事にも、なんにでもこの感覚は共通すると思います。表現の仕事をしている人には見ていただきたいです。
勉強はできるけど打ち込むものがない、でも大人の都合を心得ていてそつなく時間を過ごしていた高校生が突然目覚める、美大受験のお話です。
手前味噌ですが自分も(勉強はできなかったけど)まったく同じ境遇だったので、突然覚醒して目指す道を方向転換したときのそのドキドキはめっちゃ分かります。
そして主人公や周りが考えるアートに対する認識も嫌というほど問いかけられました。
そういう記憶を持ってる人には、きっと読んでてヒリヒリくると思う。
某少女漫画と似てるな、とテレビで紹介されてこの作品を知った時にまず思いました。勉強も人間関係も当たり障りのないようこなしてきた主人公が、絵の魅力に目覚め美大専門の予備校に通い美大を目指していく…というところが、某少女漫画とそっくりです。
全く絵なんて描いたことないのに、いきなり最難関の芸大なんて目指せるもんなのかな?とは思ってしまいました。
が、続きの気になる面白いストーリーです。
自他ともに認める(?)努力家の少年が藝大合格を目指して頑張る話です。
藝大合格というはっきりとしているようでかなり漠然とした目標に向かってがむしゃらに絵を描き続ける主人公がたまに立ち止まったり思い悩んだりする姿がすごくリアルだなと思います。
私は美大を受験した訳ではないけれど、元大学受験生として色々と共感できる部分が多かったです。
相当面白いです!
専門的な分野の漫画であり、誰にでも共通する自意識や精神的な葛藤、成長の漫画であり、、
なので老若男女問わずおすすめしたい。
抉るように自分の内側へ内側へ戦っていくかのような過程がすごいです。
八虎くんの泣き顔サイコー!
作者の方はドSかドMなのではと思うほど。
受験編も面白かったけど、大学編はさらに面白くなりそう。
最初はダラダラとしたフツーの男の子たちが、
特にやる気もなく、やりたいこともなく、惰性で生きていて、
そのままきっとフツーの大人になるのだろうな、と言う感じだったけど
途中から、主人公の気持ちが段々と前に出てきて、自分の中の自分と葛藤しながら
方向が見出てきた。
ワクワクして先が知りたいというより、ノンビリと身守ってあげたい気分です。
続きが気になって気になって仕方ない…
描くことが楽しくて仕方がない気持ちや、描き終わって周りと並べると愕然としたり、自分の眼に見える物と絵のうまい人に見える物が同じではないみたいな気持ちが懐かしくもあり、こんな努力家なDQNが近くに居たら凄い刺激になっただろうな、と。本当に続きが気になります
学生の頃に読んだことがありましたが、久しぶりに最新話まで読みました。大人が読んでも、読みごたえのある作品です。
賞を取ったし、今結構無料だからと読みました。
出だしは正直怠かった。
若者の自由な不自由感が売りかな?的な、大人には苦笑でしかない青さに、読み進むのが面倒とも。
しかし、主役が絵を描く魅力を理解していくように、読み手もこの面白さに惹かれていきました。
もっと上手くなりたい渇望が、私たちのもっと読みたい渇望にリンクします!
普通の高校生が芸大受験という派手さのない平凡な話ですが、下から這い上がる主人公のガッツに応援したくなります。キャラの個性や美術のマメ知識も個人的に好きなポイントですが、主人公の器用さゆえの不器用さと言いますか、大人社会の生きにくさと重なるようでとても共感もてます。読んだあとには元気になれます。オススメ!