【ネタバレあり】満月をさがしてのレビューと感想（5ページ目）

主人公である満月が隠している影があまりに濃く、暗いです。
物語開始以前から彼女がひたむきに想い続けている英知君が、実はとうに死んでいること。
そして満月はそれを知った上で、周囲には英知君がアメリカにいると思わせていること。
それらを踏まえて一話から読み返してみると、満月が隠した悲しみの深さを思い知らされて、今でも忘れられない作品です。

おもしろい

病弱な主人公が一生懸命に夢に向かってる姿は応援したくなります！主人公も死神も含めて周りの人たちも皆過去に何かを抱えていて深いお話です

。

若くして好きなものがあるなんてとても素敵な事ですね。とても興味が湧いて、なんだか読んでみたくなりました。

自殺。という、なんとも重いテーマをファンタジー風に、面白く描いた名作だと思います。

初めて自分の好意に気づいた英知くんの死であったり、愛されなかった泉くん。自殺してから母親の愛に気づいた泉くん。愛とは何か。考えさせられますね。
「かあさんはバカだよ。でも、僕は、もっとバカだ。」10年以上たった今でも覚えています。

柔らかいタッチ

フルムーンから絵のタッチが変わって、この絵も好きでした。お話もなんだか儚い感じですが、最後はハッピーエンドなので安心して見られました。

切なくて好きです！
最初読んでる時はただ主人公が好きな人がいて、ずっと想ってるんだろうな、って思ってましたが、なるほど。一生心の中に彼はいるだろうなと。
他キャラクターの色恋系も面白いです！
大好きになりました。

命に関わる病を抱えながらも、歌手になる夢を諦めない女の子。
なんの因果か、死神が目の前に現れて夢を叶えつつも生きる目標を見出していく女の子。
死神だと思っていた人たちが、実はそうじゃなかったり。
色んな布石を回収していくのが楽しい。

ストーリーも楽しめましたしサブキャラも背景なども立っていて良かったです！
結局満月は生き延びれるのか？というのが気になりましたが、生き延びれた理由も無理があるということもなく納得できました。ただどちらかと言うとタクトより英知くんとくっついて欲しかった…無理ですが…笑

種村有菜さんの作品の中でも特にオススメの作品です。絵柄変換期なのかタッチが変わっています。ほどよくギャグ小ネタも入れられてますが、真っ直ぐに英知くんを想う切ない物語です。ラストの英知くんのシーンでは泣きました…

うたいたい

歌いたいきもちを素直になってまっすぐそこにむかっていく姿がほんとうにいいです。死神たちも、自分たちの道をみつけてみんなハッピーエンド？になってくれます。どのキャラクターも好きになれちゃう！素直に夢を追いかけたくなる漫画です