【ネタバレあり】[小説]お見合いから溺愛! イケメンストーカー社長の求婚のレビューと感想

溺愛が足りない…

題名の溺愛が…足りない。ジレジレ度は満載です。
下剋上物？お嬢様の頃、手酷く傷つけた相手が大会社の社長になり目の前に表れます。だいたいこの手のパターンは、ヒーローが可愛さ余って憎さ百倍って感じで復讐目的からの絆されちゃったとか、色々行き違いでヒーローの勘違いでしたって感じですが、このヒーローは一途でした。
黒幕がずっと暗躍して2人は激しくすれ違いますが、最後は収まるところに収まります。黒幕は、予想通りでした。

星3.5くらいかなって思いましたが、題名と中身が違う気がするのと、伏線の未回収、山場の心情描写など色々惜しいってとこで、星3で…話しは面白かったかな。ちょっとサスペンス風で

あちこちにストーカーみたいな人がいたんだ。叔父さんやばい人だわ。自分の小説に姪と自分を重ねて
書いていたなんて、だから結末はまだ分からない決めてないって言ったんだ。ドストライクの人でも強がってチャンスを逃してたんだなぁ。もっと置かれた立場は別として素直になれば幸せになれてたのに結果的にハッピーエンドだったけど、いろんな障害が2人の絆を信頼関係を強めていったんだと思うと
捕まった叔父さんのおかげでもあるからなぁ。

読み返してます！

作者買いで買いました！こんなイケメンにストーカーされてみたい！そして、小説ならではのストーカーだらけ！はちゃめちゃハッピーエンドですが、個人的には大好きです。

ストーカー対決wは面白かった。物語的には、読み応えがあって、とても良かったです。もう少し、エロが欲しかったかなー。

ストーカー気質

元大企業令嬢の美嶋祐未に惹かれる男性陣がいずれもストーカー気質という点が新しい。叔父で推理小説家の涼二、元婚約者、そして結婚する深見貴哉。

興味あるものを徹底的に調査するということは、作家やビジネスマンとして間違いはなく、戦略を練る上で有効な手法。

しかし、監視するために隠しカメラを仕込む叔父、周囲に嘘の醜聞を流し牽制する元婚約者…、どれも気持ち悪い。

この作品の魅力は、登場人物のキャラクターがどれもよく確立されていること。その人物の背景が発言や行動に裏打ちされていて、違和感を感じなくさせている。

深見貴哉が女性の生理周期を口にするシーンにギョッとしたが、代々続く産婦人科医の家系ならあり得ると納得。

貴哉は「あなたは昔と変わっていない」と言うが、良質なものを選ぶ審美眼や上流家庭によって育まれた所作、そして弱気な自分を隠し強気な人物を演じる祐未の姿を瞬時に見抜いている。

祐未の勤務先「多幸」の面々が、ドレスアップした祐未に唖然とした姿は、貴哉の面目躍如と言ったところか（笑）。

結末が二人の幸せな未来を予想させるもので、安心して読み終えられた。