みんなのレビューと感想「アイスエイジII」(ネタバレ非表示)
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余韻スッキリの濃ゆい完結編
前作で空白のままだったピースが、ピタピタとはまる後編です。
暗い世界に落ちかけた危うい高校生を救う立場にいるエイジ自身も、この作品では癒されて、成長して救われていきます。
それぞれに満たされない複雑な家庭環境で育ち、一筋縄ではいかない葛藤と、生々しい、それでも愛おしい、人との関わり、生き方が描かれる人間ドラマ。
裏テーマは親子の確執と昇華、かな。
この作品の魅力は、抜群の絵の素敵さに加えて、振れ幅の広い未熟でアンバランスなベースにある「普通」の感覚。どんなにダメだと自分を諦めかけても、本当はダメではないという大きな許し。それぞれの葛藤を超えて、自分たちの生き方を掴んでいく、人間への信頼。
課金して悔いなしの、IとII、でした。
読むならセットで!by 招福猫- 33
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5.0
アイスエイジの完結編!
生徒たちとの関わりよりも、ある事件を通して、エイジの過去のもうひとつのしこりについて、ある生徒との事件をきっかけに、思わぬ展開を見せていきます。
他人には素直になれるのに、身内には、身内だからこそ甘えた態度で、余計傷つけるようなことをしてしまう。。そんな人が、あがきながら乗り越えていく姿は、美しいと思いました。
パート2は、読了後、スッキリする感じてます。
一気読みだったので、短めでほっとしてます(^^;)by ミルッヒ☆- 19
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4.0
前作のアイスエイジで残されたままだったモヤモヤしていた部分が本作で解決されて良かった!
気になるのは、最後に主要メンバーが集まる場面で唯ちゃんが居なかった事です。
何で??まさか比呂志さんと別れちゃった?by ☆ちぇるしー☆- 13
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5.0
胸がスッとしたような、、、
【アイスエイジ】を読見始めたら止まらなくなり、あっという間に読み終わりました。みんながどうなっていくのか気になりすぐこの続編を読み始めました。こちらもまたノンストップで最終話まで読みました。今まで出てきた登場人物がそれぞれの着地点に着いたような気がして、それまでの個々の出来事も最後に中和されたような、丸く収まったというか、とても後味のいい完結の仕方に思いました。みんなの生活は続いていくけど読者も安心してページを閉じられるような、そんな感覚でした。もんでん先生最高です!
by 匿名希望- 2
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3.0
ハッピーエンドなんだけど…
アイスエイジの続編です。
多感な高校生、過去に色々あった登場人物達が、おきる出来事から一つ一つを学んだり見つけたり、感じたりしていく様が丁寧に描写されています。
絵も美しいです。
個人的には、モテモテで子供のいるシングルマザーの女性教師とのハッピーエンドではなく、生徒の兄で、良い兄であろうとして女装や綺麗なものが好きな彼とのBLハッピーエンドが良かったです。
あ~by いやホイ- 4
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5.0
お見事
アイスエイジいち1も完読して、2は一気に完読!
人は人によって傷つくかも知れないけど、人によって救われて成長して行くと教えくれる漫画、と一言で言うには深すぎるストーリー。
エイジの行方不明の父親まで出てきた。どんなに落ちぶれても子供を思う気持ちに変わりなく、父親の言葉による暴力にあってもやはり親は親なんだ。余命を間近にした父親もエイジに負担をかけまいとする。
言葉の暴力の裏には隠れた優しさが潜んでいる時があるのかも知れない。
親の愛情に薄かった生徒が薬物から落ちぶれて行くのをエイジの父親が救って、改心した生徒が乾先生の子供を事故から救って、自分の行いが自分の罪が以外に軽い方へと。
最後は息子が心配で駆けつけた父親の愛情が溢れて居て良かった。
エイジもその取り巻きの先生方も助けあい繋がりあって行く。定年を迎えて学校を去っていく校長先生との別れの挨拶も余す所無くじいんと胸に刺さって来て泣けた。
もんでん先生の雪人も深いところでやっぱり人との愛情と繋がりで良かった、けど作家の大沢在昌先生原作の北の狩人で本も断然お勧めですby ヨルネズコ- 1
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5.0
読了!
アイスエイジからⅡまで一気に読み切りました。ストーリーはよく練られているし、根っからの悪役がいません。一人ひとりにちゃんと背景があるから、すごく共感できます。学校現場の喜怒哀楽の描写が丁寧で、教師も一人の人間として葛藤する姿が描かれています。
特に、このⅡでは、主人公不破エイジが父親との関係性を乗り越えて、もう一回り成長する過程が描かれます。前作では、エイジがそれまでの経験を生かし、さまざまな生徒との出会いを通して教師として成長しましたが、エイジを生み出した家庭や両親に対する思いについてはあまり触れられていませんでした。今回の作品では、そのあたりの不透明だったところが明らかになり、エイジが最終進化します。アイスエイジを読んだ方には、是非Ⅱの最後まで読んでいただきたいです。
「人は一人では生きられない」「借りは直接じゃなくても誰かに返していけばいい」すばらしいテーマが作品の根底にしっかりとあるから、こんなにも共感できたんだなと思います。もんでん先生の作品はこれまでも好きでしたが、この作品については出会えて感謝としか言いようがありません。本当にありがとうございました。by まめこ21- 1
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5.0
大好きなストーリーが終わって寂しく…
読破した後、大好きな登場人物たちとお別れしなきゃならないという寂しさが…。何度も読み返すということは出来るけれど、この先の其々の人生は見つめられないんだなあ、なんて。
それ程、魅力的な登場人物達だったし彼らの物語から沢山の気づきを頂きました。
それにしてもエイジと父親のストーリーは何より強烈すぎて、ここまで大きな闇を抱えたエイジが真っ直ぐな心で誰彼となく向き合えるようになったのは比呂志とその家族あってこそなんだろうと思わざるをえなかったです。でもお父さんも芯は真っ直ぐな人…許すことが出来てよかったです。人に甘えられないエイジをぶん投げた校長、格好良かった!
ところで願わくば、邦ちゃんの幸せになるストーリーがもう一越え欲しい…大好きな人の願いを叶えようと咄嗟に命をかけて、しかも恋敵に花を持たせた人だもの。
たぶんラストのほうで街で見かけたふたりが答えなのかもしれないけど、深堀りが欲しいな。
まああのホームパーティに、仲良かった梶井先生が呼ばれてないってことはそういうことかとも思ってます。何せ邦ちゃんを呼ぶわけにはいかないもんね。
あとやっぱり比呂志さんが一人だったことや車椅子が見当たらないこと、気になりますね。
花ちゃんの人生も気になるし、いつか、もんでん先生の気が向いたら続編があると嬉しいです。
そのくらい、大きく心に入ってきた作品でした。by ひかほし- 1
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5.0
読ませます!
前編から本作までほぼ一気読み。まるで大河小説を読んだ気分。登場人物が巧みに描き分けられ、子どもの無邪気な表情は秀逸。登場人物が個々に抱える悩みや後悔が丹念に描写され、それぞれの物語が主人公エイジの元に集約されていく。人は一人では生きていけない、受けた恩は他の誰かに返せばいいそうやって世の中は回っていく、幸せって自分を好きになることなんだ、そんな珠玉の言葉が至る所に散らばめられている。読む前は、題名のアイスエイジ(文字通り訳すと氷河期?)は高校の教師生活の比喩と推測したが、エイジは主人公の名前とわかった。では、アイスはエイジの心が氷解する前の冷たい心理状態のことなのだろうか?
by チャぺ- 0
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5.0
作者様、すごい!
エロスの種子や、愛のしわざを読んで、ただのエロではなく、どれも考えさせられる作品です。
もちろん絵が上手いのもあるんですが、中年のおっさんを書かせたら本当に上手いですね〜☺️
この作品は、ジャーナリストから高校教師になった主人公の話なんですが、脇役も誰一人要らない存在はないです。
今、まだ無料分を読んでいるとこなんですが、エイジさん、比呂志さん、みかちゃん、乾先生、光倉先生、、、それぞれの恋がどう進展するのかなぁ?
まだ、エロはないけど、これから入ってくるのかな?by ヒロっぴ- 0
5.0