【ネタバレあり】母性の失落～無戸籍児童の消えゆく声のレビューと感想

真面目に描かれていて好感が持てます

絵もきちんとしているし、話にも引き込まれるので、しっかりとアシスタントさんから力をつけてきた作家さんなんだろうな、と感じました。
よくある虐待系の作品は絵がかなり残念なものが多いのですが、これはとても読みやすいです。
最後も問題提起して考えさせられるし、この作家さんでこういう作品をシリーズで他にも出してもらったらけっこう良いかも。

消えなかった声

本当の実録作品の虐待の具体的さにはやはり勝てないけれど、その分今作品の方がいくらか気楽に読めました。タイトルが“きえゆく声”だったので、途中『あぁこれは死んでしまうかも』と読むのをやめようかと思いましたが、間一髪助かって良かった。あと母親は、自分も虐待を受けて育ったから子供の愛し方がわからないと言ってましたが、そこまで自己分析できてるのに、妊娠から出産まで突き進むバカ。この母親のように、何にでもすぐ依存すると危ないですね。今作品の女児より、うちの犬の方が何倍も幸せな生活してるわ。

続き続き

話は1話が短く、続き続きになっており、内容は薄めになっています。
よくあるパターンの詰め合わせでもあります。
しかし、その問題パターンこそが気になるので、逆にさくさく読めてしまいます。
簡単に頭に入ってくるので、読んでいる間は何も考えず、読み終わってから考える事になると思う作品です。
ただ、もうちょっとページが欲しくもなります。

こんな事が…

こんな事が現実にあるとするなら
本当に心が痛い…
同じ子供を持つ親として…悲しすぎる話

小学生の子供ですら
1人で留守番させるのは心配なのに
あんなに小さい子を
何日も帰らないとかご飯あげないとか
信じられない

よく描けてるなと思いました。女の子の母親は親から愛情を受けなかったのかなと思いました。愛情のかけ方が分からないのかな。楽しそうな親子をみて真似してみるところなど、憧れも構いまみえて切なくなりました。

問題提起作

なかなか辛辣な内容でした。今時こんなことが本当にありえるのか…？と思うくらい。無戸籍児童は普段目につくこともない。この作品のように見つかって保護される児童が増えることを祈るばかりです。

今の世の中

こんなことが本当におこっておるとニュースで見るので目の当たりでマンガを読むと　なんか可哀想になったりするけど　いるんだろうなと思う。

汚い言い方だけど胸くそ悪い

やっと児童相談所に入れてもそこの女性職員に虐○されてなんなのよ！子供を可愛く思えない人はこの職業に就くな！と腹正しく思う。漫画の話でもこんな救われない世界は嫌だな

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読みました。こんなこと、現実にあるのかな。悲しくなります。施設の方が幸せなことを、親が気付いて施設に入れることも、愛情だとおもいます。

作者さんには申し訳ないのですが
あまりオススメできるものでもありません。

ただでさえ重たいテーマなのに
読み始めのとっかかりで
何の希望も持てそうにない、って
感じてしまうと、続きを読みたい
という気になれません。