5.0
読んでほしい
いくえみ先生の作品はどれも大好きで、今回もハマってます。
楡(にれ・♂)が大好きです。
岬(みさき・♀)も大好きです。
故に、日帆が嫌いです。←私がです。
母親の恋人からせまられ、家を飛び出した岬。
家出した岬と一緒に暮らしはじめた楡。
母親の自殺に苦しむ日帆を救う唯一の存在も、楡しかいなかった。
そんな楡も、実父が自殺に追い込んだ家族の残像がまとわりついて。
思春期特有の危うさの中で、3人の関係は進んでいきます。
恋と友情の狭間をゆらゆらと漂いながら。
弱くて脆くて危うげな3人の関係。
それぞれが抱える家族との問題。
ですが、ある事件をきっかけに3人は3人でいられなくなります。
バラバラになった3人は高校を卒業、楡と日帆は大学、岬は夢のために仕事を。
楡、岬、日帆、飯島兄弟。
5人の気持ちが交差して、もう何とも言えない気持ちになります。
心臓がえぐられ過ぎて、吐きそうになるくらい。
ぜひ読んでほしいです。
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