【ネタバレあり】いびつのレビューと感想

タイトルそのもの

ここまでお互い性癖を曝け出し、受け入れ合うパートナーに出会うのは一生に一人現れるかどうか。どんなに歪んで見えても二人は幸せだった。関わる人を歪めてしまう女子高生に翻弄され、醜い嫉妬や策略で引き裂かれていく二人。そして最悪な結末が待っています

最後まで読みました

いびつな2人が作り上げるいびつな関係性。

「いびつ」というタイトルがめちゃくちゃ当てはまるし、複雑な心境に読む手がとまりませんでした。

いびつな関係な中、少しずつ心通わせる2人の関係に何度も何度もほのぼのしました。いびつな関係なのに、嫌な感じは全然ありませんでした。

それゆえに最後の結末は悲しすぎて悲しすぎて…。人形と一緒にいた柿口さんを見つけて走って向かうマドカは、まだまだ柿口さんと一緒にいたかったんですよね？
柿口さんは未完成の人形をマドカの代わりに大事にしているような気がして。2人一緒に暮らし続けて欲しかったです。涙が出ました。

冷徹な視線の彩度

特殊な性癖を持つ男女の奇妙な繋がりと、その顛末を描いた作品。

イロモノ扱いされそうなジャンルではあるが、決して見世物的な作品ではない。
「こんな人間、異常じゃない？ヤバくない？」という作品が私は大嫌いだが、本作は全く違う。
かといって、「特殊な」人間たちに寄り添ったり、そこに深い愛情を持って描いたり、という作品だとも思わなかった。
作者の視線は、よくも悪くも、ドライで冷たいと私は感じた。
晒すでも担ぐでもなく、貶すでも讃えるでもなく、ただただ冷徹に、見つめる。

普通だとか異常だとか言うけれど、全人格のどこをどう切り取っても普通、という人はおそらく存在しない。
そういう意味では、切り取り方によって誰もが異常であり、みんな仲良く変態なのである、と私は思うから、「ただ見つめる」という本作のあり方は、何だか象徴的な気もした。
突っ放したような終幕も、それをもって、尊厳を守っているように思った。

決して読んでいて心地よい漫画ではないのだけれど、本作の視線の正確さと彩度は、私は嫌いではなかった。

読みました

かなり終わり方がダークで考えさせられる作品だと思います。ただらや読んでいると引き込まれてしまうストーリー構成になってます。
絵が好きな方はお薦めです。

なんでそんなところに行ってしまったんだろう？
なんで何もせずに居れるんだろう？って思える作品でした。

良くも悪くも

引き込まれました。
とにかく切ない。少し暗い感じかと思いきや、ギャグ顔に癒されます。
でも皆さんのレビューにもあるように、ラストが、、、もう少し救いが欲しかったです。

すごく好き!!

無料の分だけ暇つぶしに読むつもりでした、
でも、無料分読んだ頃には話にのめり込んでいて、
あっという間に、課金して読み進めてました。
なんだろう…今まで読んだことの無い
人間の体温を嫌がる男性と
その男性に 興味を持ち その男性を
軽蔑している素振りをしているが実は
綺麗なものとして見ているのでは？と
思わせる女子高生、この2人の奇妙なやりとりが
最後どうなるのか気になって 気になって
今から、また続きを購入して
読み進めていきます、
面白いから終わらせたくなくて
丁寧に読んでいきます。

そりゃないよ

非現実的な設定だけど、人のやり取りや感情の動きは面白いかも。
それだけに最後は「そりゃないよ」ですね…悲しくなりましたね。