4.0
苦楽ある時も食べなければ生きられない。
美味しそうなパンや食事がたくさん出てきます。しかし、そのパンや食事は幸せに包まれる囲む時もあれば、苦しみや怒り、諦め、絶望で地獄のような晩餐にもなったり。現実に向かいあえず手に取れなかったり。
パン職人の思い、こだわり、これはこの作品のなかで、静かに心の中に入り込む幸せの匂い。
そんな芳しい匂いの中で、生きるのが難しい男女がもがく、ほろほろ苦い恋愛話。
途中、何度も苦しくて、特に原さんが再起して猛進しているうちに、流れる月日が寂しくて、何故か私が彼女の気分。
きっと私にも届かない思いを背中に吐き捨てた事が、あるのかもしれません。
原文具店のアンバランスな居場所。
最後まで安定なんて見つかりません。
でも、2人の幸せを願わずにはいられない作品です。
待たされた時間は、本当に辛くて
ごめんなさい、星ひとつ減らしてしまいました。
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