ふかふかボンボンさんの投稿一覧

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1 - 10件目/全32件
  1. 評価:4.000 4.0

    いくえみ節

    画が手抜きや劣化と見るか、研ぎ澄まされていると見るか。

    いくえみ先生ほど画が流動的に変化している漫画家はいないのでは、と思う。
    ずうっと売れているのに、守りに入ることなく変化させ続けている(おそらく意図的に)のはスゴいと思う。

    いくえみ先生の作品はある人々の日常の営みを描いているのに、読んでいるとある種独特の世界観がある。

    特筆すべきは、『言葉に出来ない感情』を可視化してくれていることだ。
    「何かひっかかっていたこと、ひっかかっていたはずのこと」「スルーしちゃってたけど、アレってなんだったっけ」「モヤモヤしていること、していたこと」みたいなものをネームと画(表情)に落として具現化して私達に見せてくれるので、読者はカタルシスみたいなものを感じるのだと思う。

    『かゆいところに手が届く』及び『痛いところを突いてくる』と云えよう。

    この作品の先を見てみたい。

    昨今はメディア化も多いなか、今後もいくえみ節を期待している。

    • 11
  2. 評価:2.000 2.0

    女の怒り

    妻に限らず、女性が怒っている訳を大抵の男性は全くといっていいほど理解できていないのです。
    その予兆さえ気づかない。
    そもそも予兆に気づける男性は、なん週間も無視されることはなく未然に防ぐ対応ができているはず。

    いきなり怒って訳が解らず参ったみたいな態度を取られると、ますます怒りを助長することになる。
    普段からいかに妻をちゃんとみているか、女性という生き物のことを考えてきたか。

    妻帯者問わず男性諸君、頑張ってください。
    せめて「ありがとう」と言おう。
    あと、イタリア人を見習うとか??

    まあ、女性も相当ダメな部分もあるのだけれどね。

    • 11
  3. 評価:5.000 5.0

    豊かな四季、素晴らしき作品

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    素晴らしい作品。

    特にネームが素晴らしく、頷くばかり。
    「人は信じたいものを信じて、見たいものを見るのよ。別の何かがあるだなんて思いもしないのよね。」だったか……??
    当たり前のように思えるが、言われて至極納得。

    家族の在り方、親子、姉妹、兄弟、親戚、隣人、友達、恋人、仕事、様々な角度から丁寧に確信めいた筆力で描かれている。

    四姉妹がそれぞれに個性があり、誰かしらコミットできる。

    美しく豊かな四季も感じられる傑作品。

    • 2
  4. 評価:4.000 4.0

    ハスキーブーム

    懐かしい!
    ハスキー犬のチョビと、ハムてると二階堂と……みんなキャラクターが濃く立ちすぎるくらい立ってます。

    ハスキーブームを起こしたとされる作品。
    ドラマ実写化されたのも観たな~。
    まあまあ良かったように記憶している。
    二階堂が要潤なのがピッタリだった。

    今も古さを感じず読めるんじゃないでしょうか。
    老若男女にオススメ☆

    動物がリアルに描かれているが、凄く可愛く妙におかしさを誘う。
    特にチョビに常に人語をあててるのが斬新でホントに面白い。
    人間はもっとユニーク。
    佐々木先生のタッチによるものでもある。

    全編に渡って面白いが、教授の『缶のしるこの回』は忘れられません。
    気になる人は読むべし。損無し。

    • 2
  5. 評価:4.000 4.0

    上がる、上がる!

    安野先生の作品の中で、かなり大好きな作品。

    読むと上がる!
    落ち込んだときや気合いを入れたいときに読むと上がる。
    特に20代30代の働く独身女性は、共感間違いなし!!超オススメです。

    主人公の松方本人はもちろん、彼女が働いている雑誌編集部の同僚や上司、後輩もキャラ設定がしっかりしていて、各話ごとに1人ずつフューチャーされる。
    話の最後にそのキャラが一人称でひとりで語る場面があるのだが、視点が変わり興味深い。
    男女問わず大人は、誰かに共感するだろう。
    松方のファッションにも注目すべし。

    雑誌編集部の校了前の修羅場を垣間見ることも出来る。

    彼氏である新二とのアレコレや彼自身の現場でのエピソード、漫画家や庭師なんかも出てくるし、松方の父親とのやりとりには、じぃんとさせられたりして……。
    はたまた、政治的な社会問題にまで切り込んでいる。
    具体的に記してネタバレしてしまいそうだ(アブナイ危ない)。興味出てきた人は必ず読んでいただきたい。

    背表紙に各主要キャラのバッグの中身が描かれているのだが、作品を気に入った人は機会があれば紙(単行本)を手に取ってもらいたい。

    • 1
  6. 評価:4.000 4.0

    2人のアンノ

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    こういうのまた描いてほしいな。

    面白いし読み疲れないので、手軽に何度も読みたい作品。
    安野先生の描く庵野先生、似すぎです!

    読むと庵野先生はホンマのオタクなんだとよく解る。
    つき合ってたときのお二人が手を繋いで銭湯に行く画が可愛い。
    食べ物をお口いっぱいにほおばる庵野先生が可愛い。
    アニソンを大声でユニゾンで歌うアンノ夫妻が可愛い。


    末尾には庵野先生のコメントもあり、お得すぎる。

    • 1
  7. 評価:4.000 4.0

    ニュー小松

    ヤンマガで連載していた意欲作。

    いつぞやか安野先生は、主人公の小松のことを「とうしようもないよアイツ」と自虐的におっしゃっていたが、いまの時代に小松のような男子がいるだろうか?

    みんなシュッとしてクールそうで草食系などどいう輩の多いことよ。

    現代こそ、小松のようなバカだが憎めない男子が必要なのでは?いとおしく求められるのでは?!
    いよいよドラマ化してほしい。
    庵野先生に!?

    なんて勝手なことを言うが、鬼姉妹のような文字通り攻めてる濃いキャラがいて、安野先生らしくファッションも見どころです(多少その時代感あり)。

    レビュータイトルの『ニュー小松』が気になる人はご一読を。

    • 1
  8. 評価:5.000 5.0

    ノスタルジー

    うわあ、懐かしい!
    伊藤ゆう先生、大好きでした。

    『39℃ショック』タイトルもいい!
    伊藤ゆう先生の作品は、タイトルが攻めてるものが多かったな~。

    これは、高校生いまで云うJK2人と風間トオルという男のラブストーリーです。
    単純で有りがちな内容だと思うなかれ。
    この風間がひと癖あるヤツで、捉えどころがむつかしい。良く言えば、一見ミステリアス。

    JK2人の揺れ動く心、恋、友情、受験……。
    もちろん携帯などというものは無い。

    画もキャラクターも内容もセンス抜群。
    今のJK達に読んでもらいたい。

    • 0
  9. 評価:3.000 3.0

    子ども&カネ

    女性漫画家特有の深刻すぎない気楽なタッチで描かれているが、描けないレベルの修羅場が何回も何回もあったのだろうな、と思いました。

    他人事ではない。

    いやあ、金銭面も含めて当時は本当に大変だったであろうことが伺える。

    自分だけのことならどうにでもなるが、子どもはそうはいかない。
    全くもって思い通りにならないのだ(当たり前だけど)。

    作者は、元旦那さんでもなかなかの苦労なさったようですし、いま現在は落ち着かれているのでしょうか?

    とはいえ、ネタになるのでオイシイともいえますよね??(不詳失礼)

    同じ境遇の方々は、励まされ多少勉強にもなる作品です。
    読みやすいし、他の類似作品と共にご一読を……。

    • 1
  10. 評価:4.000 4.0

    キス×キス×キス

    ああ、なつかしい……。

    まあ、SFなのだが信憑性が感じられる導入と展開なので、読み始めると止まらないこと間違いなし。麻ヤク的に。

    キスがキーワード。

    画はいま見ると多少古く感じるかもしれないが、基本的にキャラクターも背景も描きすぎてなく美しいです。
    世界観、空気感も美しい。

    サスペンス要素があるストーリーもハラハラドキドキ(語彙力)するのですが、要所要所に挟み込んでくるラブシーンがそれに拍車をかけて、いい具合のスパイスになり読み進めてしまう。

    全体的にキレイな水が流れているような、甘美で爽やかな官能さのある作品。

    随分と前に『闇のパープルアイ』がドラマ化したのだから、これも現代の最新のエフェクトを用いて映像化したらいいのに。
    若干『累』とダブっちゃうかな?いや、『累』がこちらとダブっているのだ??(ディスってないです『累』も好きです)

    ご一読あれ!

    • 0

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