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無自覚の差別行為
夫が威圧的で、妻はそれに耐えるしかないとか、親は女の子の話は聞かなくて、男の子の話は聞くとか、よく見ることだけど、当たり前じゃないはず。いつか足を取られるかも、そんな怖さ。
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夫が威圧的で、妻はそれに耐えるしかないとか、親は女の子の話は聞かなくて、男の子の話は聞くとか、よく見ることだけど、当たり前じゃないはず。いつか足を取られるかも、そんな怖さ。
佐藤愛子の「黄昏婦人」を思いだしてしまった。こちらは、思い切り滑稽に描くことでかえって悲しさが際立つのだけれど。本作品は、この昔からのテーマを、現代風に、繊細で美しく切なく描いている。ちょっと絵がキレイすぎるところが好みが分かれそう。
とにかく怖い。えっ、そこで終わるの、続きはどうなるの、謎をもっと説いて教えてくれないの、とも思ったが。謎が謎のままあることで、読者はその先を想像して楽しめるし、自分の身に降りかかるかもしれないと想像してより怖い。
どんぶりでそんなに、話が続くのかな、と思っていたけれど、次から次へとおいしそうなどんぶりがいっぱい。定番のどんぶりに少し変化を入れたものから、全く見たことないどんぶりまで、幅広い。委員長のキャラもかわいくて好き。
意外すぎる犯人だった。家族をかばう、守る行為って、相手を思っての行為なのか、世間体を気にして自分を守りたいだけの行為なのか線引きができない、グレーな部分が多すぎてわからない。傍観者の父親が一番ゆるせない。
ガロのマンガのような繊細で、線の1本1本に魂がこもっているような絵がすばらしい。自分の利益のためでなく誰かのため、将来の利益のためでなく、いまここの良心で戦う主人公たちがカッコいい。
信じられない程の暴力性が描かれるが、主人公の彼は信じられない程の魅力的な男。こんなにも、自分の損得や性欲を優先しないで女性を愛する男性なんているのか?そっちの方がミステリーでありファンタジー。
ほとんどが救いのない話。人の独占欲、裏切り、永遠の命への憧れ、そんなものに振り回される人間の末路。ごくたまに、救いを感じさせる話もあって、それを目当てに読み進めてしまう。
思わず夢中で読んでしまいました。どこか家自体が意志を持っている生き物のようで。人間が家を作り出したのか、家の方が人間を操っているのか、どちらとも言い切れないところが怖い。
恋愛の高鳴りと、残酷なまでに相手を傷つける様子が描かれていて、素直に読めてしまう。失恋のあと、こんな素敵な異性が現れるなんて、いいなあと思う。彼女が素敵だからなんだろうな。
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