5.0
美の奉仕者
細野先生の漫画はどれも独特の美意識に貫かれている気がするのですが、その美たるものとはなんぞや、という問いかけが直接的に描かれた作品だと思います。こぎれいなギャラリーに汚い自室、美しい美術品に醜い人の欲、物事の表と裏をフジタという魅力的なキャラクターが横断するさまが痛快です。
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細野先生の漫画はどれも独特の美意識に貫かれている気がするのですが、その美たるものとはなんぞや、という問いかけが直接的に描かれた作品だと思います。こぎれいなギャラリーに汚い自室、美しい美術品に醜い人の欲、物事の表と裏をフジタという魅力的なキャラクターが横断するさまが痛快です。
久しぶりに、しかも縦スクロールで読むと、以前単行本で読んだときには気付かなかったことが色々目につきました。特に、ご高齢の方の描き方が、たとえユキエの失態にすみっこの方でツッコむだけの存在だとしても、とても愛らしくかわいらしいのにはとても癒されました。
病院、病気を取り上げるとき、高齢者はどうしても悲壮感だったり無力感だったりが前面に押し出されがちですが、むしろ若い看護師さんたちを見守る存在であることが描かれていて、救われた感じがします。
深夜のダメ恋図鑑が面白かったので、こちらも見てみました。相変わらず、本音と本音のぶつかり合いやらすれ違いやら、リアルな気持ちが描かれていて、なかなか興味深かったです。
他人の嘘が分かってしまうという力、便利なような気がするけれど、実際持ってしまうとこんなに大変なんだなあと思わされた。嘘にも色々な種類があるから、これからの展開が楽しみです。
以前、ディーンフジオカ主演でドラマ化されていたのは知っていたけれど、初めて読みました。最初は女の子の方の魅力が今ひとつ分からなかったけど、愚かだけどまっすぐ、ある意味とても純粋であることが、何より価値を持つこともあるんだなあと思わされました。よくある形のシンデレラストーリーではあるけれど、それぞれに抱えたしんどいバックボーンが効いてると思います。
タイトル見てあまり期待せずに読み始めたけれど、これすごく面白いしスカッとする!ダメな男に切る啖呵が本当にそのとおりで拍手喝采。
この啖呵、意外ときっちり練り込まれてて、ちゃんと不快になる人がいないようよく考えられてて、安心して読める。
デブにデブって言うだけじゃただの悪口で嫌な女だけど、きちんとそいつのそれまでの言動を踏まえて切ってるからスッキリ爽快。
かなりの長編作品であり、伊橋くんの成長とともに移り変わる舞台を楽しみに読んできましたが、随分久しぶりに第一話を見てびっくりしました。伊橋くん、そういえば最初はこんな嫌な感じのできない奴だったんですね…。
逆境に置かれた人が、なんとか紆余曲折しながら道を進んでいって、土壇場でその紆余曲折していた間に身につけた技術や考え方、人間性などが力となって、見事花開く話が大好きだ。まだ数話読んでみただけなのだが、この物語がそういったお話であればいいなと思っています。
のだめカンタービレで知られる二ノ宮先生が、のだめを描き始めるころ、もう一本考えていた企画がこの質屋さんのお話のようで。のだめと千秋先輩の構図と同じく、天才肌?で宝石のオーラが見える女の子と、何か生い立ちに曰くありげなスマートでクールなイケメンが主人公。安定の面白さです。
お互いに性格が違ったり名前が違ったりで、まずは元恋人同士だと認識するところからスタート、その後誤解が解けて…という成り行きはタイトルから予想はできたし、めでたしめでたし。しかし、最初のインパクトあるサル呼ばわりについては、そんなことしそうにないキャラクターなのになーとちょっと引っかかり。
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