ついに主人公の「親戚」という核心に迫る人物が登場。本当に恐ろしい話だ
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ついに主人公の「親戚」という核心に迫る人物が登場。本当に恐ろしい話だ
普通に考えて、あの不倫男から賠償金を取るのは相当難しく、それを狙うなら泥沼の長期戦は不可避ではある。が、それが一転してスピード解決するんだから、さすがに何かが起きたことが読者にも分かってしまう。
あと、主人公の親友の母親が郵便局員で、主人公の母親とも面識があるという情報も見逃せない。主人公が元カレに何度手紙を書いても届かなかったことと絡んでいる可能性も…
この携帯電話の着信拒否のエピソードは本当にびっくりした。そして、これ、自分で気付くのは相当難しいと思う。ここがこのエピソードの場面の大きな転換点。以降、怒涛の真実が徐々に明らかになってくる
実はこれを読見終えた時点では、このエピソードは完結していない。色々衝撃的な事実は明るみに出ているが…義父の件とか、あまり額面通りに受け止めたら後でどんでん返しされそうで、とことん怖くなってきた
いくら閉鎖的な田舎とはいえ、さすがにそれはおかしすぎるだろ? 写真ペタペタの件とは訳が分からなさ過ぎるし。
―全部読み終えてからなら、そういうことも言えるが、違和感こそ覚えたが所見で見破るのはさすがに難しかった。怖い
元カレが不倫の後始末担当弁護士というのも刺激的な設定だし、その元カレも相当な変わり者だが…この時点では、さすがにその後の怒涛の展開など予想しようもなかった。相変わらずこの作者の物語の展開力には驚かされる
新たなエピソードに突入。この作者のやり口はもう分かっているので、そう簡単には騙されはしないが、そうは言ってもこの時点で先の先を見通すのは困難。まあ、息を吐くように浮気する糞男はどこにでもいるんだなあというのと、そうは言っても俺も男だからそういう性分が無いとは言えないことは分かるのだが(理性と良識でそれを自重しているに過ぎない(^-^;)
「女が微分積分なんか覚えてどうするんだ」とかいう恐ろしい言葉が作中に出てきたが、端的に言えば、その意味があることを証明したかのようなラストだった。感情にとらわれず、両親に対して感謝すべきところは冷静に感謝し、突き放すような形ながら適切なアドバイスを送る。自由とはかくも素晴らしいものだと。
これからも主人公は、あくまで自分の好きなように生きて、かと言って母親を捨てたりはせず、可能な範囲でサポートしていくのだろう。そして、母親が溺愛していた弟は…とことんクズでしたという、悲しすぎるオチ(^-^;
さすがにこの回になると、この母親に対してある種の同情をする部分こそあれ、母親の罪や母親のダメさ加減は読者にも露になっている。自分を愛してくれる娘に辛辣なのは娘に対するある種の甘えだし、息子に対する溺愛が息子をスポイルしていることさえ読者には見えてしまう。うーん、とことん底意地の悪い作品だ(^-^;
この旦那さんの妻に対する溺愛っぷりは実に微笑ましい。それをわざと気付かせにくくしているこれまでの構成が何ともニクい。弁当のエピソードとか本当にうまいなあと思うし。あと、このあたりから弟のダークモードがガンガンあらわになってくる。第3話の時点で隠しきれないほどダダ漏れではあったけど(^-^;
真綿の檻
013話
第7話 -1