5.0
ちわちゃん、可愛い
この潔く自分に真っ直ぐなちわちゃんの乙女心が、可愛らしい。傷ついて弱いところもある、でもそこから目を背けないでいようとする、いじらしさ。これは惚れるで。
-
0
39118位 ?
この潔く自分に真っ直ぐなちわちゃんの乙女心が、可愛らしい。傷ついて弱いところもある、でもそこから目を背けないでいようとする、いじらしさ。これは惚れるで。
良家の子女として、お作法お稽古事や立場をわきまえた振る舞い、血筋ではなくその人本来のもつ人柄の高潔さが、理不尽な家柄の環境に対して、毅然と立ち向かう様に清々しく読んでいます。
大人の恋って、本来こう言うことなんやと新鮮な気持ちになるストーリーです。愛しい相手と向き合ったら、どんなに年齢を重ねても、どんな人生経験があっても、おもはゆくときめくことは、決して未熟でも恥ずかしいことでもなく、豊かに生きていけると思える物語です。
子どもを思う親の気持ちの難しさが、ひたひたと伝わってくるストーリーです。子どもを思うからこそ、迷いあるいは徹底した意志で子どもと向き合う。先はわからない子育ての中にあって、王族という特殊さも加わり、親の後悔の念に親身に考えさせられる物語です。
ガツガツしない転生系のなかでも、マイペースで自己分析の的確なヒロインが、とてもリアリティがあり身近に感じます。救世主なのに、普通の平衡感覚を持てるヒロインの愛しさが、伝わっていく過程が好きです。お幸せに〜って言いたくなる!
裏切られ、自分の矜持も傷つけられたにも関わらず、職場であるが故に相手の立場も慮って振る舞えるしょうこさんが、めちゃオトコマエです。飲みっぷりも男前です。そんな彼女が、大事にされていく様子が、とてもキュンとします。あきほ君の素直な感情表現にも、キュンとします!
毒親搾取系のストーリーは、忍耐強く人として清廉なヒロインに励まされるものが多く、たまに読みたくなります。あまりにも辛辣な物語だと、胸が痛くなるのですが…
このジャンルで一番ときめくシーンは、ヒロインの人としての良さに、相手の男性が気づいた瞬間の描写です。
感性や美意識、センスが求められる職種や、教育を受けている人々が登場する物語なのですが…。物語の進み方?人間関係の展開や感情の動き機敏の表現が、イベントや事象をひとつひとつ根拠があり、その説明がありそして、その結果として感情が芽生えたり、変化したりと整然と進んで行く感じが、理系を思わせる…。登場人物は、クリエイティブな世界で働いているのに、その差が面白く、また、無理矢理な展開でないところが好きです。
物語として面白可笑しく楽しませていてます。
…と、読み進むうちに妙な既視感を感じてふと思い出すと、
これまでの人間関係や、親しい人に似てる思考・言動の人がいるわ…と(爆笑)
言われる人の気持ち想像できないんかなあ、場の雰囲気を読み取れない人なんかなぁ、と思ってたらこういう動機やったんかもしれない、更にはマウンティングとはこういうものか、と今頃気づきました。
作者さんの人格描写がきちんとしていて、じわじわリアリティを感じてます。
本田さんが本サバ系と言うより、彼女はきちんとした平衡感覚持ってるなぁ、社会人だなぁって思って気持ちよく感情移入してます。
何を人に知られて恥ずかしいと感じるかは、人それぞれ。それで、その先の人生身構えてしまう気持ち、とても共感できます。そのガードをどれだけ下げさせてくれるか、宇多川君に超期待です!
設定により、一部のジャンルや作品が非表示になっています
全力で、愛していいかな?