今までで一番重かった…
母1人、ダウン症の娘1人で暮らしている親族が私にもいる。
自分の死後、娘を今通っている施設に入居させる話だったのに、この一年で定員となり入れなくなったという話を電話でしたばかりだったので、他人事とは思えなかった。
障害者に環境の変化を迫るのは、今まで柔らかく温かいおくるみにくるまっていたのを、裸にして外に放り出すようなもの。
それをかわいそうと思うなら、それ以外の人が障害者の環境を守るために24時間付きっきりになるか施設に預けるか、いずれにせよ何かしらの代償を、見返りのない奉仕をしなければならない…
分かっていても、私にはまだその覚悟ができない。
最後に幸せな風景を描いてくれた×華さんの優しさに、感謝。
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不浄を拭うひと
038話
不浄を拭うひと(38)