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後に読者へ語られるけど石田さんはエスポワールで生き残ってからここまでの間に自分の倅に対して、逆境に強くて絶望的な状況下でも諦めないとカイジの事を褒めていたのだから駄目なんかじゃなく本当に上等な人なんだと思う。
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後に読者へ語られるけど石田さんはエスポワールで生き残ってからここまでの間に自分の倅に対して、逆境に強くて絶望的な状況下でも諦めないとカイジの事を褒めていたのだから駄目なんかじゃなく本当に上等な人なんだと思う。
人間には二種いるという考えに当てはめるならば、浦部はダメ以下の以下と評してもいい奴みたいですね。
奮い立つ事が出来る人なんてそうはいないけど、利己的に損得を考える輩もいれば身命を賭して利他的に慮る人もいる。
それに加えて負けたとしても地獄の苦しみを受ける際に自力でやり遂げる方すらいる状況も考えたら、手厳しい私見ですが死人や廃人にならなかっただけマシとすら思えてしまいますね。
停電のイカサマとやらが気になったので調べに来たら、まさかの無料公開分がそれだったのでびっくりしました。
私としてはポイントを消費せずに確認が出来たので良かったけど、福本先生って昔から思い切りの良い漫画家さんだったのですね。
露伴先生の見聞録がこの短編集であり、相変わらずわがままでエゴイストな彼だからこそこの懺悔室における罪の「告白」も全てがつまびらかになったのだと感じます。
これから先はネタバレですが、自堕落なせいで浮×者になった男が自分の死に関与した青年を祟り殺そうとする話です。
結果論ですが復讐のためとはいえ幸福の絶頂から突き落とす事を目的としてあれほどの財を得させた事を考えると、あの東洋人は死にたくなければ死に物狂いで稼げは少なく見積もってもトウモロコシを使ったおかしやコーンフレークでそれこそ脱落なんてしないでいられたのだと思います。
自身の体たらくを棚に上げて逆恨みをした事で、殺×と裏切りと恨みにまで至ったのが今回のエピソードです。
そして何よりも漫画では難しい叙述トリック(小説ならば文字で誤認させられ、映像ならばリアルタイムで情報を紛れ込ませられる)を描いた事により、冒頭の『実際に この耳で聞いた』という状況にリアリティを持たせていると思います。
これ以上の詳細はまだ読んでいない方々にとっては本当に蛇足な私見なので割愛しますが、荒木先生は前向きな悪人を描くのが本当に上手いと言わざるおえない物語でした。
よもやのマザー・テレサ発言に初見では変な吹き出し方をしたけど、他の例えも思い付かないので納得もした自分がいる事に驚いてしまった。
振り返るとカイジの慈悲深さは石田のおっちゃんが身命を賭して気遣った事により芽吹いたわけだから、基本的には騙されやすいのに勝負の後はペンペン草すら残らない位のギャンブル狂いに成れたのかもしれませんね。
かの有名な「二度刺す」の場面を見たくなったので、その前後と合わせて購入させていただきました。
これが、かの有名な「狂気の沙汰ほど面白い…!」の場面なのか。
昔にボケてのお題で見た画像って、ここが元ネタだったのか。
こうして振り返ってみると、予想外の事がわかって逆に新鮮な気持ちになる。
そういえば今年の秋に公開が予定されている「天使の涙(エンジェルダスト)」は槇村秀幸が殺された核心に迫るというあらすじだけど、このエピソードを映画化という事でもないみたいだしどんなお話になるんだろう?
私としては大物界の小物でしかなかった早乙女がぶっ潰されてスカッとしたけど、勇君からしたらこんな雑魚のせいで一家が壊されたという事実に悔しさを抱いてしまいますよね。
とはいえあいつのそういう面を頭では理解していたからこそ、あえて百々ちゃんや木下ちゃんへの義理を通す事にした侠気に惚れました。
というか、私の推理は二重の意味で大外れだったのね。彼が餌食の安心感を利用して騙せる事も即時の判断力がある事もちゃんと見ていたのに、あれこれ心配していた私が馬鹿みたいです。
まあそんな所も好きですし、自分で自分にお預けした過去編への興味が更に湧いて来たからむしろありがたい位です。
賭博黙示録カイジ
137話
遺言