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振り返ってみると、坊ちゃんはわりと初期の堕天録から登場してたのね。
後々に判明しますが、この時点でカイジとぶつかるのだと予見し善意で色々な用意をしているのが驚き。
和也のじゃれつき具合からして純粋に仲良くしたいし、仲良くなれると考えている事が丸わかりなためつい微笑ましい気持ちになる。
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振り返ってみると、坊ちゃんはわりと初期の堕天録から登場してたのね。
後々に判明しますが、この時点でカイジとぶつかるのだと予見し善意で色々な用意をしているのが驚き。
和也のじゃれつき具合からして純粋に仲良くしたいし、仲良くなれると考えている事が丸わかりなためつい微笑ましい気持ちになる。
たしかに否定のしようもなくニセアカギは凡夫だったけれども並外れた記憶力と雀力を持っていたので、きっとギャンブルの土俵ではなく競技としての麻雀だったらこんな目には合わなかった気がします。
ここから先はかなり長くなるのでモバイル版で買い揃えた方が嵩張りませんが、紙媒体(めちゃコミックでは104話にあたる「通し」からが単行本第7巻になります)も読み戻したり見比べたりして状況を把握しやすいという利点があります。
それくらいにどっさりとした描写が待ち受けているため、読むのであれば心してかかってください。
とはいえ心理描写が多々あるからこそ、麻雀がわからない人でも引き込まれる麻雀漫画として私達の興味を引き寄せたのも事実です。
話題が逸れてしまいましたが、怪物を狩るためにアカギという怪物をたててとある特殊なルールの麻雀が始まります。
平山を含めて生きていたかった人間が死ぬなんて悲しいのに、命を張る上で選べない様に強要するような理解されぬ者との戦いとなります。
その前に一悶着はありますが、後に神域の男と呼ばれ裏社会に君臨する赤木しげるがまだ生きているという実感が薄かった居た堪れない現状を打破するに至る勝負が描かれます。
偶然の牌を利用しかつ対子場の空気をいち早く察知したアカギの神がかり的な理により、最終的にはドラ10に打ち込ませる事に成功します。
裏ドラ含めて2桁になるだけでも化物ですが、後の作中では新ドラまででドラ12の怪物も出てくるから薄寒い気配をより強く感じでしまいます。
周囲が強すぎるからというのもあるのでしょうがニセアカギは稀有な才能と知能指数を持つ若者ではあるので、確率だけで考えていたら強運は引き寄せられないギャンブルという土俵に連れ込まれさえしなければあんな結果にはならなかったのかもしれませんね。
治が負けても見苦しい真似をしなかった事をきっかけに、本物のギャンブルをアカギはふっかけます。
実はアニメだと「天才の真贋」の回でよりわかりやすく描写されているのですが、まだギャンブルという土俵に上がっていないニセアカギに対して苛立っておりその勝負で得たあぶく銭の200万をより有意義な賭博に使おうとした様子です。
蛇喰夢子「出血を覚悟しなければ人はだませませんよ♡」
黒崎様は色んな意味で帝愛グループには似つかわしくない人柄だけど、ことブラフの才能だけはある意味で兵藤会長すら凌いでいるとも言えますね。
だからこそカイジの間隙を喜び、大槻班長の隙がどういうものなのかすぐに嗅ぎ分ける事が出来たのかなと思う。
逆境という地獄を1割の直感と9割の論理で潜り抜けてきたカイジの思考は、具体的に表すと考え尽くすことで相手の行動を把握しなおかつ制限している事を悟られないようにする理と私は思っている。
広光をカイジは泣きながら平手打ちするけど、あくまでもキレたわけじゃなくて石田さんの倅だからこそ叩いたっていう描写がやるせない気持ちになる。
そして三好や前田達と同様に助ける未来からみてみれば、叱咤も含め父親としてしてやりたかった事を成したんだと感じますね。
もし堕天録でも彼が登場していたらと思う時も多々あるけど、恐らく社長の口車には乗らないだろうから和也編以降が別のストーリーになっていた予感もするためあれで良かったのかもしれません。
石田さんが最期まで闘い抜いたからこそ、手痛く負けた時こそ胸を張る生き様を選んだり聖母に例えられたりする事になったんだろうな。
そんな義理堅い生き方になったから、後に石田さんの倅を助ける選択が出来たんだろうね。
賭博堕天録カイジ
042話
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