5.0
本屋さんにて何気なく棚を眺めていたら
どうしてなのか目に留まり、俗にいう表紙買いをしたのがこの物語との出会いでした。
令和の新宿でシマを張る組長さんがおり、名前ら長政龍松といいます。
昭和で戦後だとヤクザという存在は治安維持の側面として機能していたのですが、この主人公もまたその一人でありました。
そんな「昔ながらのヤクザ」な彼ですが古くから守り守られてきたコミュニティである商店街を歓楽街にしようとする半グレとの一悶着をきっかけに、兄弟分である筈のインテリヤクザから謀×される目に遭います。
そのさなかで守護女神と思わしき強大な存在により、龍さんは異世界のリュー姫として転生を致しました。
こちらの世界では任侠として生きてきたので、現代の知識によるチートではなく古強者の手に職足に職なやり方で現状を打破する姿が描かれる事になります。
それだけでなく姫という立場であるため様々な衣装を着る機会があるのと、当人が鉄火場やお風呂が好きなのも相まって時折とても可愛らしい面も出してくれました。
普段と侠気のギャップは見ていて楽しく、そして作中の女性陣はもちろん読者も思わずキュンと胸が高鳴る御仁です。
長々と語らせていただきましたが一文にまとめるとカタギに迷惑をかけるのは御法度という信念に基づいて、少女の身でありながらステゴロも含めて世直しをする事になるというのがあらすじとなっております。
お目汚しを失礼いたしましたが、少しでも興味を持っていただけたのであれば是非ともご購入を検討してくだされば幸いです。
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任侠転生-異世界のヤクザ姫-