4.0
何気なく
何気なく上品、そして何気なくシニカル。
佐々木作品のスタイルが完全に完成されたキッカケとなった一作ではないかな?と、勝手に感じています。
皆クレバーなんだけど、どこか変で
ちょっと人間味が感じられない飄々とした印象。
けどその中に、漆原教授・ハムテル祖母のタカ・二階堂・清原・小林のような、妙に人間味ある人もチラホラ。
けどそれと対局の位置にいるハムテル・菅原教授・菱沼さん・ハムテル父・ユリちゃんが上手く陰陽のバランスを取っているのが絶妙です。
関東からあまり出た事が無い身としては
花見にジンギスカン、長期休暇にサイロ作りのお手伝い、胸まで雪に埋もれる通勤経路など
北海道が未知の文化に見えて、当時は衝撃でした。
本は手放してしまったので、こうしてスマホから気軽に読めるのは有りがたいことです。
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30
動物のお医者さん