5.0
好みの作風じゃなかったけど…
無料漫画で試し読みしてみたものの
絵柄があまり好みじゃないなと感じていましたが、読み進めると不思議な事に
段々、様々なキャラクターが色気を増していく事に気付いて、そこからはじっくり読んでいます
原作はシェイクスピアの戯曲なのですが、全く読んだことが無かったし
薔薇戦争なんて、中学の世界史でチラッと聞いたくらいなので
改めてwikiであらすじを読んでみました
けどやっぱり
「あぁ…予想通り、リチャードの王位は束の間で、全てを手にした瞬間破滅が始まってるんだ…」
と悲しくなりましたが、それでも
「誰かに強く愛された人」という解釈にしてくれた作者さんのおかげで
リチャード三世は、作品の中では
短く強く美しく、生を全うできたかなと思いました
個人的にはこの作品を
【時と国を変えたベルサイユのばら】
だなと感じていて
リチャード→オスカル、ケイツビー→アンドレ、ヘンリー六世→フェルゼン
バッキンガム→アラン、みたいな印象かなと…
ケイツビー、バッキンガム、ヘンリー六世
それぞれが、それぞれのやり方で
全力でリチャードを守り愛していくし
それぞれの愛は、紛れもなく純愛で
読み手からすると
【沢山の悲しみと沢山の愛を知った人】
であり、そこまで愛されたリチャードは
意外にも幸せ者だったのではないかな?とも
少し羨ましくもあります
とにかく良い作品です
- 5
薔薇王の葬列