2.0
ヒロインが家を出るところがピークかな
継母と義妹がきてから家に居場所がなく、婚約者にも捨てられて、、、というのは最近よくみる話。とはいえ継母も意地悪はするけれど虐待というほどではなく、父親も贔屓はしていても一応ヒロインのことも娘としてそれなりに大切にしているし、ヒロインもなんとなく居辛い、といった程度なのがリアルです。ヒロインはクズ男の婚約者に何故か執着していましたが、婚約者を妹にとられ、愛想がつきます。この時もヒロインが悪者にされる、、、などというお約束の展開ではなく、父親もヒロインの為に怒ってくれるし、相手の父親も馬鹿息子が申し訳ないと頭を下げにくる常識人です。
このあたり、不必要にヒロインを可哀想な設定にしていないところが、個人的には高評価でした。何よりヒロインが泣く泣く身を引く前に、グーで婚約者を殴り怒鳴りつけるところが(婚約者の父親もやむ無しと認めるところとか)よかった。
が、納得できる展開だったのはここまで。結婚相手はいやいやこんなやついないだろ、と突然のファンタジー。コミュ障設定はわかるけど、挨拶もできない人がどうやって領主つとめてるわけ?戦場ではちゃんと喋れてるの?父親が息子を十年も部屋に閉じ込めた意味もわからない。見限ったんなら捨てそうじゃない?
なんかもうちょっとあり得る展開にしてくれないと、読み続けるのが厳しい。
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結婚相手がコミュ障伯爵だなんて聞いてません!