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あんな壁の上から簡単に抱えて下りられて、まさか何も思うところがないわけじゃあるまい?ジンシは前回命を救われたときのことを思い出しているというのに…ムード!ムードっちゅうもんがね…もーそりゃ頭突きされるって。笑!
ジンシは「本当のことを言えないのは、もどかしい」ってさ。ムフフ…
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219位 ?
あんな壁の上から簡単に抱えて下りられて、まさか何も思うところがないわけじゃあるまい?ジンシは前回命を救われたときのことを思い出しているというのに…ムード!ムードっちゅうもんがね…もーそりゃ頭突きされるって。笑!
ジンシは「本当のことを言えないのは、もどかしい」ってさ。ムフフ…
両親は、お互いにすれ違って深く傷ついて(傷付けて)しまったけど、本当に愛し合っていたんですね。猫猫もそれは知っていたわけですね。なかなか理解はできなかったかもしれないけど。
羅漢がジンシに妓女の価値を落とすには?の話をしているときには、そんな風には微塵も感じられなかったけど、こういうことだったのかと。
人生とは運命とは、と考えずにいられない。
そして、前話(爪紅)の羅漢の目には叔父貴(羅門)の顔はコマにしか見えていないが、猫猫は羅門の顔が見えていると思っている。これってつまり、羅漢にとって最強のコマ(に見える人物)は羅門しかいないということなのかな。
羅門が認める羅漢もそれに並ぶコマだろうことは推測できるが、羅漢自身は自分が何のコマなのかわからないわけで…
ただ、実父の直感力と養父の洞察力を受け継いでいるであろう猫猫、最強なのでは?
己の鋭い勘だけに頼らず、その根拠を追い求める猫猫の姿勢から、羅門をどれほど尊敬しているのかわかりますね。
ようやく羅漢と猫猫の関係がハッキリしましたね。
両親とも囲碁将棋に長けていれば、そりゃあその子供も当然切れ者なわけだ。
羅漢に人の見分けが付かないという致命的な欠点があるとは思いませんでしたが。それでも、周りのほとんどはそのことに気づいてないというのが、この羅漢の凄いところか。
ただの変人なのか、そう思わせておいた方が都合もいいけど。単に誰にも何にも興味がない、それだけのような気がする。だから、鳳仙と猫猫の顔だけはちゃんとわかるんだ。
羅漢が負けてくれると踏んでいる猫猫と、負けるために敢えて酒を飲む下戸の羅漢。複雑な感情はあるでしょうが、親子の情はちゃんとあるんですよね。
猫猫もちゃんと介抱してるし。
事情を知らぬジンシが、勝負の行方を案じているのがたまらなくかわいい。本当にこの人は魅力的だなぁ。
ほんっと今回もちぐはぐなやり取りが面白過ぎた。コントやな!
李白のからだをあれだけの至近距離で熱心に眺めても絶対に触れたりしないんだよねぇ。猫猫は。
でもまぁ、あんな現場押さえられたら、ああなりますわな。事情を知らなかったら。
『うちの侍女』『君』『猫』…ジンシは特定の相手以外の名を不自然なほど呼ばない。
後々のためにお金で李白に貸しを作りたかったのかもしれないし、金(利害のみ)で動く人間なのか知りたかったのか、あるいは猫猫から少しでも遠ざけたかっただけなのかもしれないが、李白には確固たる信念があり、信用に足る人物であることがわかったんだな。猫猫の前以外では珍しいジンシのあの裏のない笑顔。信用してる人に見せる顔だよな。阿多妃にもああいう嘘のない笑顔を見せていたような気がする。猫猫が懐く理由が理解できたって感じかな。
しかし、すごい信頼性だな。猫猫フィルター。李白が信用できる人物であることを、ジンシは一応自分でも確認したかった、それだけなんだもんな。きっと。
絶対的に敵が多いところに身を置いているのだから、真の味方は一人でも多いに越したことはない。
家のために「そう心配そうな顔をしないで。国母になってくるから」と後宮の女官になったという、太医のお姉さん。口元の描写しかありませんね…妹さんは顔が普通に描かれているのに。
太医は「結局会えないままだったねぇ」と言うけど、なーんか気になる。誰なんだろう…
流石は羅漢、読みが抜群に上手い。あの場に居合わせたのも偶然な訳がない。おそらくは自分の身分を利用して、猫猫を神事の場に入れるためにあの場所で待ってた。
猫猫がああいう捨身の手段に出て、殴られるとまでは思っていなかったのかもしれないけど、本気で怒ってましたね…
猫猫は、命を狙われる「やんごとなき立場の方」が誰だかわからないまま、己の身を呈して事故(事件)を阻止できたわけですが。グッジョブ!!
ジンシがただの宦官ではないことを知っている人間が少なからずいるということですね…
渾身の(?)「…俺が買ってやろうか?」にこっちは身悶えしてるのに、猫猫にはまたも伝わらず。まぁ結局違う意味では買う(身請けする)んですが。笑!
「指先だけ」ねぇ…ギャーそう来たか!いい歳したこっちが赤くなるわ!
そんで、ジンシより冬虫夏草に飛び付いてるし。笑
あーもうっ!ふたりとも大好き!!
1巻(第4話勅命)では「目の前に立っていても目も向けない娘」とまでジンシに思われていた猫猫が、いつの間にか凄くジンシを正面から見るようになっている。今回の宴のときもジンシに気づいて自分から触れている。うぅっ心の距離も縮まってきたんだね…ジンシ頑張った甲斐があったね。私は嬉しい!
簪(里帰り)の一件で、完全に猫猫に執着して(己の気持ちを自覚したのか?)周りを気にしなくてよい場所や人の前では、隠す気さえないように見えるジンシ。
まぁ、猫猫があれだけ鈍い(若しくはわざと自分に向けられる感情への感度を落としている)のだから、あれぐらいしなきゃ伝わらないのかも。いや、変な風になっちゃってるけども。笑
玉葉妃が来なけりゃどうなっていたのやら…ちょっと残念。笑!
序盤の赤子すり替えの「妄想」が、単なる妄想なのか否か。
阿多妃とジンシに血のつながりがないとするなら他人の空似なのか?そんなわけなかろう!と頭が勝手に赤子すり替えの方向へ行くけど、これってミスリード?
いやぁ、ほんっとに面白い話。練りに練られていて、こちらが思いもしないところへ繋がっていく。芋づると言うか数珠繋ぎというか、ほんとどこまで事件と人が繋がるんだって不安を掻き立てられる。
ほんっと良いシーン…ジンシが涙を見せられる相手なんてどの位いるのだろう。猫猫に全幅の信頼を寄せているこの上ない表現。
ジンシが背負っている孤独が垣間見えたし、同じく孤独を抱えている猫猫とは通じ合うものがあるんでしょうね…単なる惚れた腫れたとは絶対的に違う何かが。
薬屋のひとりごと 猫猫の後宮謎解き手帳
070話
第三十話 見送りの舞 -2