4.0
元魔王かと思ったら…
勇者の理不尽な強さに敗れた魔王が絆を学んでいく話…かと思いきや、25話まで読んだところで驚きの事実が。
道理で、同胞にも冷徹だと言われた割に素直でヒーロー的な心を持ってるなと思った。
絵のタッチは好きな方だけど、描かれている線がどの物体のものなのか判別しにくくて、何が描かれているのか分からないシーンが多いのが残念。
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レビュアーランキング 145位 ?
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勇者の理不尽な強さに敗れた魔王が絆を学んでいく話…かと思いきや、25話まで読んだところで驚きの事実が。
道理で、同胞にも冷徹だと言われた割に素直でヒーロー的な心を持ってるなと思った。
絵のタッチは好きな方だけど、描かれている線がどの物体のものなのか判別しにくくて、何が描かれているのか分からないシーンが多いのが残念。
全話読みました。
数話ごとの読み切りのような感じで進んでいきますが、どのエピソードもホラー映画や推理物のように全ての謎がすっきりするまで解かれる事はなく、
都市伝説に隠された事件の片鱗を掴む程度で各話終わってしまいます。
人によっては物足りなく感じるかもしれませんが、個人的には、こういう不可解さが残る所こそ不気味で面白いと感じました。
好きなエピソードはきさらぎ駅。怖かったです。
面白かったです。
この作者さんの描く嫌な女は、事情を知っていくと同情してしまいますね。
近くにいたら嫌だけど、キャラとしては嫌いになれないという感じ。
東雲さん以外の男の人たちがあまりに簡単に妃乃に騙されていってしまって、
読者から見たらアホか!って思いますが、
私事、若い頃キャバクラで働いたことがあって、その時に友達の嬢に色恋営業かけられているお客さんが場内指名で呼んでくれるということがよくあり、
ある日、本指名が席を抜けた時にお客さんにボソリと
「俺もこれがただの色恋営業なのは分かってるんだ」と言われたのを思い出しました。
自分の事を騙そうとしている悪女なのは分かっているけど、それでも見放したくない、
自分の度量で彼女が変わっていってくれたら良いなと。
私たちは、こんなに辻褄合わない話で騙されて、正直、男ってバカだな〜と思っていたのですが、
意外と向こうは、こちらの浅はかな仕掛けはお見通しで、騙された体で寄り添ってくれてるって事もあるのかなと。
真奈ちゃんが妃乃を赦し続ける姿勢にも、そんな表面だけじゃない愛情を感じたし、
妃乃が今まで騙してきた男性たちの中にも、そうやって本当の妃乃を引き出し寄り添うつもりだった人もいたんじゃないかなと。
友人を陥れては束の間の自己満足を得て、それもすぐに消え…を繰り返してきた妃乃は、最後まで相変わらずではありましたが、
あの電報を送れた事や空を見る表情は、
真奈との仲に消えない何かを見出せてきたのではないかなと感じました。
いつか2人が再会できるか、会わずじまいか分からないですが、
他人に勝つ事にこだわるより、自分が幸せになる道を妃乃が見つけて行けたら良いですね。
作り込まれた設定やキャラクターの魅力で読ませるのではなく、
シンプルな設定で人間の内面や人生を描いていくような漫画なので、
漫画が好きではない人でもショートショート感覚で楽しめると思います。
基本的には1,2話完結の読み切りなのですが、
読み進めていくうちに、完結した物語のキャラクターが話の中に登場したり、
そのうちに走馬灯株式会社やディスクが壊れて人生が無くなってしまった人たちの謎が解けていきます。
壮大な伏線回収が感じられてドキドキしました。
後ろの方の話で、走馬灯株式会社を探す探偵が世の中を見回しながら
「この中で走馬灯株式会社に行ったことのある人はどのくらいいるのだろう」と眺める雑踏の中に
前話までに読んだ登場人物たちが沢山いるというシーンは、
もしかしたら私の身の回りにも走馬灯株式会社に行った人やとても不思議な体験をした人たちが普通に混ざっているのかも…と思わされる、普遍的な奇妙さがありました。
個別のエピソードで好きだったのは、雪村莉絵、山本たまこ、妹尾舞、笠置修道、今泉安彦、柴秋人です。
本当に全然結末が読めないストーリー展開でした。
全部を有料で読むのは大変ですが、
全編通したラストの物語も、頭がしばらくボーッと引きずられてしまうような、忘れられない読後感です。
物悲しくて空虚さもありつつ少し救いも感じる、静かなエピローグでした。
もし読み切りではなく本編を追いたい場合は、「喜島茂輝」「澄川探偵事務所」「秋月楓」「風見匠」「光明寺輝人」「澄川耕作」「羽宮理乃」「走馬灯株式会社」の順(できたら「今野満男」も)に読んでいけば、全部のエピソードを読まなくてもエピローグまで読むことができます。
ここ数年で読んだ漫画の中で一番面白かったと思います。
反抗期で母にぞんざいな態度をとる高校生のマサト。
父は、長距離ドライバーで留守がち。
ある日、いつものようにだらけた態度のまま部屋に篭るといつの間にか眠っていた、
リビングに行くと、母は既に立ち去った何者かに惨殺されていました。
犯人は捕まらず、
生意気で全然愛情や感謝を伝えていなかった日々やその日に限ってヘッドホンで音を遮ってしまっていたことを後悔しながら
マサトは、転職した父と何とか日常を取り戻そうとするのですが、
今度はマサトがチンピラに因縁つけられ暴行され、死んでしまうことに。
が、そこに鬼が現れ、今死んで天国へ行くか、或いは鬼に魂を売って生き延びるか、ただしその場合、いつか最期を迎える時は必ず地獄行きに決まると、マサトに選択を迫ります。
生きるため鬼に魂を売ると決めるマサト。
しかしこの鬼・豪鬼は実は割と高位の鬼で、誇りを持った話せる奴。
マサトは豪鬼に聞いた話から母を殺したのは鬼に魂を売った人間の誰かだと確信し、
鬼憑きの人間を探すことに。
そして、その先々で鬼や人間達の起こす悪事に出会い
その末路や、鬼を退治したところで救えない人々に心を痛めていきます。
その度に豪鬼は、自分たちはちっぽけな存在で、聖者になんてなれないのだと言うのでした。
……
もう、これでもか、というくらい始まり頃の主人公が可哀想で、
豪鬼に死か地獄かを選ばされる辺りで、こんなに理不尽な設定、作者さんは命を軽視しているかサディストなのかな…と正直少し嫌気がさしたのですが、結構その後の展開も面白く、まだ中盤なのですが、寝不足になるほど一気読みしてしまいました。
それで、途中まで読んでから知ったのですが、作者さんがこの話を描いたのは、実は作者さんの親友が理不尽に暴行され殺害されたという重い現実の背景があり、
漫画にしか出来ない問題提起を模索した末に描かれた作品なのだそうです。
物語の冒頭で献辞を書かれた人がその親友さんらしいです。
それを知ったら、作品中の残酷な描写も決して命の軽視などではない、現実の理不尽を訴えるために描かれた物なのだな…と、
知る前とは違った印象を抱くようになりました。
この後書きは本来、「決意表明2」の後に書かれているようで、めちゃコミでは省かれているのですが、
出来たらそれも載せた方がこの作品のメッセージが伝わるのではないかと思いました。
苦情の出ている社員を適正に異動させたり組み合わせたりする事で
良い化学反応を起こして社員みんながやりがい持って力を発揮できる環境を作る
現実にはこんなに個々の件に関われるような人事部は中々無いと思いますが、
面白い組織だなーと思いました。
パワハラすれすれの林さんやトラブルメーカーの飯田さんを制裁して追い出すのではなく
甘やかさず育ててくれる環境に動かすため、
飯田さんが異動先でイジメに遭っても、ザマアミロではなく問題としてまた調査。
配信中の24話まで読みましたが、
過去の怪しい人事考課の黒幕や
営3課のボスの今後、
飯田さんと課長の本当の関係など
これから明かされていくのが楽しみです。
2つ気になった点が…
・久我さん、部長からのトップダウンの指示を受けてあんなに頑張っているのにランク4って、
肝心の人事部内の評価はどうなっているんでしょうか?
・1話50pの割にちょっと内容が少ない気がします。
あまり長くないのに結構お金がかかって、読み終わった後凹むというか。。
と、新作が出るたび愛情こめて言いたくなる。
本当おもしろい。
エリザベスの毒々しさが妙に可愛くてクセになる。
正直、無料分が無くてもシリーズ出たら即全話買うと思うんだけど、
いつも1話目無料でありがたい限り(//∇//)
中学時代の不良から逃れるため仲間も地元も捨て、日陰人生を歩んできた武道
2017年現在26歳
ある日、テレビで元恋人ヒナタとその弟ナオキの殺害事件を知り、駅で物思いに耽っていた所、電車が入構する直前、誰かにホームから突き落とされる
絶体絶命という瞬間、彼は2005年中学生だった頃の自分になっていた
過去で時間を過ごすうちに当時子供だったナオキと出会い
武道は自分が未来から来た事、ナオキ達姉弟は殺害される事、その日付、そしてその翌日武道も駅のホームから転落し落命する事を伝え、握手を交わすのだが
その瞬間、彼は2017年の医務室で目を醒ますのだった
そこには、成長したナオキの姿が。
ナオキは、12年前の武道との会話をきっかけに刑事になり、ヒナタは救えなかったものの、落命するはずの武道を探し出し、すんでの所で彼の手を掴み助けていたのだ
そして2人は、武道がナオキと手を繋ぐ事で12年前と現在を行き来する能力がある事に気づき、
この能力を使ってヒナタが殺されない現在を迎えるため、過去を変えようと動き出す
変えるべきは、2017年巨悪の団体でヒナタの命を奪う「東卍」こと「東京卍會」
2005年当時はまだ正統派の不良集団だった
過去に戻った武道は、今回こそは逃げないと心に決め、その覚悟と根性が東卍の少年達を惹きつけ、
武道は東卍が凶悪化するターニングポイントとなる事件を次々と止めていく
が、未来に戻ると、いつも東卍創設メンバーは悲惨な末路を迎えており、ヒナタは死んでしまう
徐々に、武道とナオキは、武道の書き換えた未来を更に書き換えている存在に気づいていく…
最近は、テセウスの船など、タイムリープを繰り返しハッピーエンドルートを探す漫画も多いので、そこは目新しくはないですが、
登場人物が魅力的で何度も読み返してしまいました。
稀咲は、東卍に関わる前から武道とヒナタを標的にしていたようだし、「俺のヒーロー」って?
稀咲自身、武道に何か救って欲しいのかな?と予想しています。
稀咲に似てきたナオキも気になる…。
あと未来のエマちゃんに話聞きにいくべきでしょー!といつもツッコミ。
新宿スワンの作家さんなので、
マイキーのお兄さんはスワンの辰巳、マイキーは真虎、武道は龍彦を彷彿とさせます。
スワンで真虎が助からなかった分、マイキーは闇に飲み込まれずに幸せになってほしいです。
淡々としすぎているアキラと得体の知れない陽子に、
はじめのうち中々笑いどころや魅力が分からなくて入り込めなかったのですが、
80話くらいまで来て慣れてくると、この静かさがたまらなく、やめられなくなりました。
時々出てくる、命というものをどう捉えているのかという問いに
答えが出ないながらも変わってきた気持ちをシンプルに口に出し、行動の変わってきたアキラには、
読んでいるこちらも一緒に命について考えているような気になりました。
また、酒で乱れる男を弄んで面白がる陽子や最低賃金以下で人を使うタコ社長など、得体が知れず感情移入しにくいと思っていたキャラ達の本音や誠実さが垣間見えてきて、
こちらも泣いてしまいました。
続きが楽しみです。
梟症候群の話、絵はすごく可愛いと思ったのですが、
水商売だと夕方から夜中まで仕事時間なので、
それなりに売れっ子っぽいこのお母さんがこの時間帯に子供と過ごしているのは疑問でした。
あと私は昔水商売をやっていたのですが、
ホステスは、飲めば飲むほど売り上げになるので、
売れている人ほど、仕事中にしっかり飲むためにプライベートでは飲まない印象があります。
子供を夜付き合わせるとか、お酒を飲ませるというよりは、
お客さんの同情誘って裏引きするためにお客さんと会う時に子供を連れて行くとか、
お店を手伝わせるとかみたいに、
仕事に子供を利用する人の方がトラブルとしてよく聞く話だし、
夜更かしも、飲みに行く為よりは仕事終わりに託児所から連れて帰る時に起こしてしまう、という方が納得できるかな。
そのあたりがちょっと不自然かな〜と思ってしまいました!
設定により、一部のジャンルや作品が非表示になっています