4.0
元魔王かと思ったら…
勇者の理不尽な強さに敗れた魔王が絆を学んでいく話…かと思いきや、25話まで読んだところで驚きの事実が。
道理で、同胞にも冷徹だと言われた割に素直でヒーロー的な心を持ってるなと思った。
絵のタッチは好きな方だけど、描かれている線がどの物体のものなのか判別しにくくて、何が描かれているのか分からないシーンが多いのが残念。
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354位 ?
勇者の理不尽な強さに敗れた魔王が絆を学んでいく話…かと思いきや、25話まで読んだところで驚きの事実が。
道理で、同胞にも冷徹だと言われた割に素直でヒーロー的な心を持ってるなと思った。
絵のタッチは好きな方だけど、描かれている線がどの物体のものなのか判別しにくくて、何が描かれているのか分からないシーンが多いのが残念。
全話読みました。
数話ごとの読み切りのような感じで進んでいきますが、どのエピソードもホラー映画や推理物のように全ての謎がすっきりするまで解かれる事はなく、
都市伝説に隠された事件の片鱗を掴む程度で各話終わってしまいます。
人によっては物足りなく感じるかもしれませんが、個人的には、こういう不可解さが残る所こそ不気味で面白いと感じました。
好きなエピソードはきさらぎ駅。怖かったです。
面白かったです。
この作者さんの描く嫌な女は、事情を知っていくと同情してしまいますね。
近くにいたら嫌だけど、キャラとしては嫌いになれないという感じ。
東雲さん以外の男の人たちがあまりに簡単に妃乃に騙されていってしまって、
読者から見たらアホか!って思いますが、
私事、若い頃キャバクラで働いたことがあって、その時に友達の嬢に色恋営業かけられているお客さんが場内指名で呼んでくれるということがよくあり、
ある日、本指名が席を抜けた時にお客さんにボソリと
「俺もこれがただの色恋営業なのは分かってるんだ」と言われたのを思い出しました。
自分の事を騙そうとしている悪女なのは分かっているけど、それでも見放したくない、
自分の度量で彼女が変わっていってくれたら良いなと。
私たちは、こんなに辻褄合わない話で騙されて、正直、男ってバカだな〜と思っていたのですが、
意外と向こうは、こちらの浅はかな仕掛けはお見通しで、騙された体で寄り添ってくれてるって事もあるのかなと。
真奈ちゃんが妃乃を赦し続ける姿勢にも、そんな表面だけじゃない愛情を感じたし、
妃乃が今まで騙してきた男性たちの中にも、そうやって本当の妃乃を引き出し寄り添うつもりだった人もいたんじゃないかなと。
友人を陥れては束の間の自己満足を得て、それもすぐに消え…を繰り返してきた妃乃は、最後まで相変わらずではありましたが、
あの電報を送れた事や空を見る表情は、
真奈との仲に消えない何かを見出せてきたのではないかなと感じました。
いつか2人が再会できるか、会わずじまいか分からないですが、
他人に勝つ事にこだわるより、自分が幸せになる道を妃乃が見つけて行けたら良いですね。
作り込まれた設定やキャラクターの魅力で読ませるのではなく、
シンプルな設定で人間の内面や人生を描いていくような漫画なので、
漫画が好きではない人でもショートショート感覚で楽しめると思います。
基本的には1,2話完結の読み切りなのですが、
読み進めていくうちに、完結した物語のキャラクターが話の中に登場したり、
そのうちに走馬灯株式会社やディスクが壊れて人生が無くなってしまった人たちの謎が解けていきます。
壮大な伏線回収が感じられてドキドキしました。
後ろの方の話で、走馬灯株式会社を探す探偵が世の中を見回しながら
「この中で走馬灯株式会社に行ったことのある人はどのくらいいるのだろう」と眺める雑踏の中に
前話までに読んだ登場人物たちが沢山いるというシーンは、
もしかしたら私の身の回りにも走馬灯株式会社に行った人やとても不思議な体験をした人たちが普通に混ざっているのかも…と思わされる、普遍的な奇妙さがありました。
個別のエピソードで好きだったのは、雪村莉絵、山本たまこ、妹尾舞、笠置修道、今泉安彦、柴秋人です。
本当に全然結末が読めないストーリー展開でした。
全部を有料で読むのは大変ですが、
全編通したラストの物語も、頭がしばらくボーッと引きずられてしまうような、忘れられない読後感です。
物悲しくて空虚さもありつつ少し救いも感じる、静かなエピローグでした。
もし読み切りではなく本編を追いたい場合は、「喜島茂輝」「澄川探偵事務所」「秋月楓」「風見匠」「光明寺輝人」「澄川耕作」「羽宮理乃」「走馬灯株式会社」の順(できたら「今野満男」も)に読んでいけば、全部のエピソードを読まなくてもエピローグまで読むことができます。
ここ数年で読んだ漫画の中で一番面白かったと思います。
反抗期で母にぞんざいな態度をとる高校生のマサト。
父は、長距離ドライバーで留守がち。
ある日、いつものようにだらけた態度のまま部屋に篭るといつの間にか眠っていた、
リビングに行くと、母は既に立ち去った何者かに惨殺されていました。
犯人は捕まらず、
生意気で全然愛情や感謝を伝えていなかった日々やその日に限ってヘッドホンで音を遮ってしまっていたことを後悔しながら
マサトは、転職した父と何とか日常を取り戻そうとするのですが、
今度はマサトがチンピラに因縁つけられ暴行され、死んでしまうことに。
が、そこに鬼が現れ、今死んで天国へ行くか、或いは鬼に魂を売って生き延びるか、ただしその場合、いつか最期を迎える時は必ず地獄行きに決まると、マサトに選択を迫ります。
生きるため鬼に魂を売ると決めるマサト。
しかしこの鬼・豪鬼は実は割と高位の鬼で、誇りを持った話せる奴。
マサトは豪鬼に聞いた話から母を殺したのは鬼に魂を売った人間の誰かだと確信し、
鬼憑きの人間を探すことに。
そして、その先々で鬼や人間達の起こす悪事に出会い
その末路や、鬼を退治したところで救えない人々に心を痛めていきます。
その度に豪鬼は、自分たちはちっぽけな存在で、聖者になんてなれないのだと言うのでした。
……
もう、これでもか、というくらい始まり頃の主人公が可哀想で、
豪鬼に死か地獄かを選ばされる辺りで、こんなに理不尽な設定、作者さんは命を軽視しているかサディストなのかな…と正直少し嫌気がさしたのですが、結構その後の展開も面白く、まだ中盤なのですが、寝不足になるほど一気読みしてしまいました。
それで、途中まで読んでから知ったのですが、作者さんがこの話を描いたのは、実は作者さんの親友が理不尽に暴行され殺害されたという重い現実の背景があり、
漫画にしか出来ない問題提起を模索した末に描かれた作品なのだそうです。
物語の冒頭で献辞を書かれた人がその親友さんらしいです。
それを知ったら、作品中の残酷な描写も決して命の軽視などではない、現実の理不尽を訴えるために描かれた物なのだな…と、
知る前とは違った印象を抱くようになりました。
この後書きは本来、「決意表明2」の後に書かれているようで、めちゃコミでは省かれているのですが、
出来たらそれも載せた方がこの作品のメッセージが伝わるのではないかと思いました。
苦情の出ている社員を適正に異動させたり組み合わせたりする事で
良い化学反応を起こして社員みんながやりがい持って力を発揮できる環境を作る
現実にはこんなに個々の件に関われるような人事部は中々無いと思いますが、
面白い組織だなーと思いました。
パワハラすれすれの林さんやトラブルメーカーの飯田さんを制裁して追い出すのではなく
甘やかさず育ててくれる環境に動かすため、
飯田さんが異動先でイジメに遭っても、ザマアミロではなく問題としてまた調査。
配信中の24話まで読みましたが、
過去の怪しい人事考課の黒幕や
営3課のボスの今後、
飯田さんと課長の本当の関係など
これから明かされていくのが楽しみです。
2つ気になった点が…
・久我さん、部長からのトップダウンの指示を受けてあんなに頑張っているのにランク4って、
肝心の人事部内の評価はどうなっているんでしょうか?
・1話50pの割にちょっと内容が少ない気がします。
あまり長くないのに結構お金がかかって、読み終わった後凹むというか。。
と、新作が出るたび愛情こめて言いたくなる。
本当おもしろい。
エリザベスの毒々しさが妙に可愛くてクセになる。
正直、無料分が無くてもシリーズ出たら即全話買うと思うんだけど、
いつも1話目無料でありがたい限り(//∇//)
梟症候群の話、絵はすごく可愛いと思ったのですが、
水商売だと夕方から夜中まで仕事時間なので、
それなりに売れっ子っぽいこのお母さんがこの時間帯に子供と過ごしているのは疑問でした。
あと私は昔水商売をやっていたのですが、
ホステスは、飲めば飲むほど売り上げになるので、
売れている人ほど、仕事中にしっかり飲むためにプライベートでは飲まない印象があります。
子供を夜付き合わせるとか、お酒を飲ませるというよりは、
お客さんの同情誘って裏引きするためにお客さんと会う時に子供を連れて行くとか、
お店を手伝わせるとかみたいに、
仕事に子供を利用する人の方がトラブルとしてよく聞く話だし、
夜更かしも、飲みに行く為よりは仕事終わりに託児所から連れて帰る時に起こしてしまう、という方が納得できるかな。
そのあたりがちょっと不自然かな〜と思ってしまいました!
キャラクターに共感する部分がとても多く、何度も泣いてしまいました。
そして読んだ後、自分の取り組んでいる事も、出来る事から頑張ってみよう、と思える漫画です。
内容は、業界モノなのですが、
服飾やモデルの世界は競争が非常に激しく、馴れ合いや綺麗事を言っていられるほど甘くない。
「自分の服を着た人が喜んでくれるのが嬉しい」と人畜無害な理由でデザイナーを夢見た育人が
服飾の世界で揉まれ「負けたくない、見返したい」と、
腹が座り、成功のため競争に肯定的になっていく姿にとてもワクワクし、頼もしく感じました。
魅力的なキャラクターは育人だけでなく、
低身長でショーモデルは無理と言われながら、どんなに相手にされなくてもへこたれずに自分を売り込み続ける千雪。
やっと掴めた仕事に最大限のプロ意識を持ってのぞむものの、本当に誰でも良い仕事、更にそれすらもバランスが悪いと外され…
本来プライドの高い彼女がずっと堪えていた涙をこぼすシーンでは、こちらも泣いてしまいました。
柳田さんや心、遠などの主要キャラクターは勿論なのですが、
素養の無い夢を追うことの残酷さを目の当たりにし、心を天職のモデルに縛りつけようとする五十嵐、
同じく泣きながら低身長の娘にクビを言い渡した藤戸社長、
憧れの柳田の前で一か八かの機会に手を挙げられず、そこでチャンスを得た育人が柳田のテイストを崩して喝采を浴びたことに複雑な思いを消化しきれないカオル、
強い自負を持ってファッションの世界を志したものの、熾烈な競争に埋もれ、
更に「オシャレ」「ダサい」という流動的な評価に怯え、自尊心を保つために陰口を叩くその他モデルやデザイナー志願者・・・
そんな挫折と向き合っている人たちの姿にも共感してしまうのです。
どんな業界でも夢を追ったことのある人や、小さな事でも挫折した経験のある人なら、共感するシーンや心動かされるセリフがあると思います。
まだ連載中のようで、はやく続きが読みたいです。
穴以外の2タイトルは、各3話で1物語、
穴はオムニバスで、1と2は1話1物語、
穴3と穴4は、2話で1物語の前編後編という構成です。
なので、1話だけ読んでみたいという場合には、穴の1か2なら1話で読み切ることができます。
ホラー漫画ですが、妖怪や霊が出てくるような話ではありません。
よく幽霊やお化けは、見る人の意識が脳に見せているなんて言いますが、
全編を通じて、主人公の幻覚?ともとれる現象に読者ごと巻き込まれていくような印象でした。
GAME OVERは、主人公以外の友人達の顔が真っ黒や、表情なく描かれており、
さらに名前はZとかGとか、、
まるで思い入れしようのない登場人物で異様な雰囲気ですが、
そんな友人達が消され、戻ってくると鏡に映らない人になっている、
そんな鏡に映らない仲間が次々に増えて、
「あれ?こんなに沢山いたっけ?何人で来たんだっけ?友達って誰だったっけ?」となる展開に
この一切キャラクター性のない登場人物達がぴたりマッチしていて、なるほどと感じました。
穴は、それぞれのストーリーで「穴」の設定が違い、
特に3,4が面白かったです。
主人公の女の子は、眠るといつも連ドラのように同じ登場人物で進む夢を見る。
そこで夢の中の自分がいつも夢で冷たくあしらっている男の子がいるのだが、ある日主人公の目覚めている時の世界にこの彼が現れ、ここ(主人公にとっての現実の世界)は俺の夢の中の世界だと言う。
ここは、自分の現実の筈なのに、彼の夢なのか、もしかして夢の中の自分も何処かにいるの?…と意識が交錯していく中、
夢と現実を繋ぐ穴の存在に気づく…といった話です。
私は笑ちゃんは、中学受験に失敗しランク下の学校に入学し、
良い成績でも親に評価してもらえず、間違えた漢字をひたすらノートに練習させられる笑ちゃんが主人公の話。
テストで満点だった時にも母親は彼女の書く「笑」の字が下手だと、寝る時間を削ってノートに書かせます。
誰でも経験あると思うのですが、同じ漢字を繰り返しそれだけ書いていると、それが意味のある文字ではなくただの記号に見えてくる…
そんな感覚の中、友達に教えられた「鏡に向かって『お前は誰だ』という遊び」をすると心が落ち着く…と、
少しずつ壊れていく笑ちゃんの感覚が分かるだけに悲しくなってしまいました。
設定により、一部のジャンルや作品が非表示になっています
勇者に敗北した魔王様は返り咲くために魔物ギルドを作ることにしました。