4.0
追わせる女になる方が結局は得
不思議な魅力のある話。次々と読んでしまう
ロウェナ(ヒロイン)は美しく善良で、素朴な娘。
田舎から夢を膨らませ上京する際に、偶然キリアン・デヴォンシャ公爵と出会う。
頼りにしていた友人に騙され一文無しとなった彼女は、結果として助けてくれたキリアンの愛人となる。
ロウェナは愛人という境遇のせいか怯え、いつも不安定。
だがある時、引け目を感じる自分の人生を変えるため、公爵の前から失踪する。
ロウェナは2回ほど逃げるが、いつもいつまでも金がなく弱っちい。
誰かの親切に頼らざるを得ないため、そこから足がつき公爵に結果的に見つかる。
なぜか公爵も逃げた女なんて放っておけば良いのに、いつも探しちゃうんだよね。
弱小動物のようなロウェナが、実はキリアン(肉食動物)を愛と執着で支配して、意図せず追わせている構図が面白い。
強くて怖い男にびびるふりして、実際は追いかけられると喜んで尻尾振ってる感じ。
とにかくロウェナの逃げっぷりと公爵の追いっぷりの半端なさがこの漫画の本質なので、同情から巻き込まれて振り回される周りの人達に、心から同情してしまうわ。。。
夫婦喧嘩は犬も食わない。のが正解なのですよ。
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