なるほど、先王時代に讃えられていた「ポーリット伯爵の戦功」というのは要は略奪なのね。
それも拡大政策による侵攻ではなくて、妻子を差し出さなかったりして不興を買ったような家門を襲うようなことをしていたと。
それで点数稼ぎをしていたから自分のところは大丈夫だろうと驕っていったのを見計らうようにディケイン王が娘を召し上げて、嫁はそれが「他家を苦しみを踏みにじってきた伯爵の業」による当然の報いなのだと詰って死んでいったのか。
イーライの父と同じく「先王に屈した貴族」の一人なんだなこの人は。そしてその不甲斐ない臆病な己から目を逸らした結果がここ。
最後の腕はセリフからしてイーライだけど、ここでこの男の生を終わらせてくれというゴットくんの腕でもあり、未来を奪われたリトレルの腕であり、伯爵に殺された貴族たちの無念の腕でもあるのかな。
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光と影
097話
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