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〜元祖SF少女マンガの金字塔〜
本格的なSFを少女マンガに持ち込んだのは、他ならぬ=萩尾望都=先生なんです。
それまでの少女マンガには魔法使い物や超能力物といった、ファンタジー色の強い内容でとても本格的なSF物とは言えませんでした。それは当時漫画雑誌を編集するのは、圧倒的に男性が多くて、「女の子に複雑な空想科学物語は理解できない」という偏見もあったからです。そんな時代に男っぽい骨太なストーリーで成り立つ、本格的な短編SF漫画がこの「11人いる」だったのです。宇宙空間を自由に移動できる未来の社会のお話しで、上級の学校の入学試験に集まった、各星ごとの受験生同士のサスペンスドラマです。劇場用アニメ化にもなりました。ぜひこの名作を秋の夜長におすすめします。
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11人いる!