10月の少女たち
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あらすじ
とある10月・・・。住む場所も、歳も異なる少女たちは、それぞれにかけがえのない「時」を迎え、とまどい、心を揺らしながら少しずつ大人になろうとしていた・・・、やがて少女たちに訪れるのは? 伝説のコミック専門誌「COM」に発表されたオムニバス作品をはじめ、「精霊狩り」「赤ッ毛のいとこ」「みつくにの娘」などSF、コメディーからファンタジー等バラエティーに富んだ作品群は「少女まんが」に於ける混迷と萌芽の時代・1970年前後のリアルな息吹を伝える。ほかに入手困難だった青年誌掲載作品等16作を収録する必携の傑作短編集。
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みんなのレビュー
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5.0
〜時の流れと娘時代〜
70年代の短編名作集です。この作品集を若い人たちも回覧できるのは貴重な事です。絵柄は少々古さを感じる人もいるかも知れませんが、萩尾先生の細い澄明なタッチは現在も変わりません。その画風がますます””秋””という季節にふさわしいのです。この漫画の主人公やお話の場所は千差万別ですが、女性の人生の中で娘時代とはなんなのだろうか?という問いを読者に語りかけてます。若い頃はみな夢を思い描きます。甘い夢を見ていた少女たちが、その現実にぶつかって冷たさに身震いする。そんな内容のお話しが多い。特に2話目は、恋人に結婚を申し込まれて喜ぶのではなく、自由で気ままな生活だった娘時代にお別れする事を嘆き悲しむのです。これほど10月というもの悲しい季節を表現した漫画は後にも先にもないでしょう。ぜひ萩尾ロマンの世界をご堪能ください。
by ときめきの貴婦人-
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