✿鈍色の空に燃ゆる二人✿〜梅雨特有の豪雨で次の出撃はままならない、雨の日はどんな生き物も、声を潜めてじっと物陰で耐えしのぶ、部屋の中の閉塞感が嫌でも緊張感といらいらを助長させていきます。こうゆう日は誰でもうつ状態になるものです。だからこそ園と鳴子は燃え立つ下半身で情愛を発散させます。気持ちの良い性の営みは異性愛・同性愛問わず、最も人間らしい心の癒やし、そしてかけがえのない命の灯火なのです。営みを終えたあとの気だるい雰囲気で、ふと鳴子は、園と手を取り合って、二人で燃える山の夕日を見た光景が脳裏に浮かぶ・・
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蛍火艶夜
035話
【第12話】鳴子部隊 第三編(3)