5.0
引き込まれてしまいました…
「野良猫と狼」も読んでいますが、こちらもすごく好きです。
絵が好きなのはもちろんなのですが、心情の語りの部分や、手の描写がすごく好きで引き込まれてます。
これは児相案件、療育案件というレビューも見かけますが実際にきっと幼い頃からの環境のせいで、栢くんみたいにな子もいるような気もして読んでいます。
自分に向けられた物を、一度触れてしまった優しさを欲してしまって失うのが怖いんでしょうね。
野良猫と狼もそうですが、日常の中の非日常というか、日常の中にある闇に近いものを上手く取り上げられていると思います。
モンスターである栢くんが少しずつ、主人公の嵐ちゃんを通して自分の中のモンスターと戦っている、押さえようとしているのがよく分かります。
でも時々予想してなかったことに触れて爆発してしまう。
爆発してるところだけ見るとただただ問題児ですが、そうじゃない部分も見て欲しい!きっと幼い時のまま心が止まってる栢くんが少しずつ変わっていく姿が楽しみです!
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春の嵐とモンスター