4.0
過去の思い出かと思いきや
過去の思い出の残像で、初恋の人や元彼と重ねてしまうといったストーリーは見たことがありましたが、本人だったパターンは新鮮でした。
かくかくしかじかから、東村アキコ先生の作品を読んでみるようになりましたが、ユーモアがあってクスッと笑える世界観が好きです。
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なし ?
過去の思い出の残像で、初恋の人や元彼と重ねてしまうといったストーリーは見たことがありましたが、本人だったパターンは新鮮でした。
かくかくしかじかから、東村アキコ先生の作品を読んでみるようになりましたが、ユーモアがあってクスッと笑える世界観が好きです。
はじめは自称サバサバ女の主人公に、傲慢でネガティブな印象を持っていましたが、だんだんと自分に正直で、これ程自分に自信が持てたら人生楽しいだろうなと羨ましくも思えてきました。
テンポ良く11年の中で起きた短編エピソードが展開され、点と点で描かれていた出来事が線となり、大きな転機となっていきます。
日記を読んでいるように引き込まれていきました。
身体にコンプレックスはありながらも家族思いで芯の強いヒロインと、一見軽そうに見えて人情味のある旦那さんの距離が近づいていく過程が魅力的でした。
作家さんの泣き顔や叫ぶ時の表情の描き方が好きです。
キャラクターそれぞれ少しずつ不器用ですが、現実に立ち向かう姿勢に応援したくなります。
仕事ができ、まわりからも慕われているヒロインですが、恋には奥手で、はじめは年下彼氏のペースに飲まれていました。
ですが、徐々に自分の気持ちをきちんと伝え、それに応えるように彼も誠実になっていく姿が印象的でした。
お互いに大切に思っているけれど、踏み込みすぎると嫌な思いをさせてしまうんじゃないかと遠慮したり、心配をかけまいと相談をためらったり、初恋らしい甘酸っぱさが可愛らしいです。
着物を着ることがなく、着付けができるだけで憧れを抱いてしまいますが、柄や帯など、着物の知識が豊富に出てきて、その日本語の言葉の響きも美しく、風流です。
やり方は変わっているけれど、姉の恋愛成就や友人と自分との夢を叶える為に頑張る小学生の視点が、可愛らしいです。
着せ替えということで、当時の流行のファッションが出てきたり、おしゃれで楽しめました。
優しくて仕事や気遣いができ、まわりからも慕われているヒロインの主人公が魅力的です。
オフィスとプライベートとのオンオフで、キャラクターの服装や雰囲気が変わる点も素敵でした。
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私のことを憶えていますか