5.0
強く美しくカッコいい政略結婚夫婦
剣の王国アルデーリアの第一王女レオーネ
魔法王国ゼルジオスのベルトルド将軍
戦地でしか会わなかった2人がお互いの国に為に政略結婚する。
レオーネにとって良縁とはいえないこの縁談。
しかし王家に生まれた以上、国と民の為に生きる使命を担う姿に胸が熱くなりました。
私は今日ゼルジオスへと嫁ぐ
今日を境にゼルジオスとアルデーリアは手を取り合うのだ
悲しみや憎しみはすぐに消えはしないだろう
だが積怨に囚われそうになった時はどうか思い出してほしい
私はそれを拭い去るためにゼルジオスに行くのだということを
これが国を去るレオーネが民に向けた言葉です。
こんなに温かく力強い口上が出来る王女は2人と現れないだろう。
そして国王の眼差しからの送る言葉にも涙が出ました。
父として王としてお前を誇りに思う
娘を愛おしく思いながらも国王である父が感謝と労いを込めた言葉であろう。
また夫となるベルトルド将軍も勇ましく、国を思う正義感と責任感、逞しさがあり、この男でなければレオーネに釣り合うことはなかったであろう。
時間がかかるだろうけれど、きっと良き同士、パートナー、夫婦になるんだろうな。
夫婦としての愛になるには幾つもの波乱が待ち受けているだろうが、2人が共に歩めばアルデーリアとゼルジオスがきっと良い国となるであろうと思わせる話。力作です!
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