5.0
加害者家族の過酷な現実
犯罪加害者家族が主人公の作品という事で興味を持ち、読んでみました。陰鬱とした雰囲気を醸し出す絵が内容と合っていて、物語の世界観に引き込まれていきました。
加害者家族は結婚してはいけないと考える長女・波留子の気持ちは痛いほど分かります。結婚は2人だけの問題ではなく、相手の家族や親戚をも巻き込む問題であり、相手の家族や親戚も犯罪者の身内というレッテルを背負わされ、身内に犯罪者がいたら就けない職業に就いている人に多大な迷惑をかける事となってしまい、その事で親戚全員から恨まれて縁を切られるという事も十分に考えられます。どんな綺麗事を言っても、相手にそんな苦労を強いる結婚など不幸だと思いますし、もし私だったら相手への愛情が憎しみに変わってしまうかもしれません。そういった事を深く考えさせられる物語でした。
-
2









祝福されないこどもたち