銭鬼~借金地獄・銭の復讐~
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あらすじ
醜く不幸な生い立ちの主人公、恩田善子。「世の中、信じられるのは銭だけ!」が信条の彼女は、高校を中退し、デパートで働きながら、そこで働く従業員に金貸し業を営んできた。金目当てで近づく欲深い奴ら。銭まみれの醜女のダークヒロインが、悪人を小気味よく成敗していく!
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みんなのレビュー
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主人公を外見で判断してはいけない
主人公の恩田善子の精神性はその外見とはかけ離れている。
「世の中銭、銭がすべて」という彼女の発言を真に受けてはいけない。
その外見と生い立ちは、ジョージ秋山氏の傑作「銭ゲバ」の主人公を思わせる。しかし彼女は銭ゲバの主人公のように、金の力で幸せになりたいなどと微塵も思っていない。
彼女は自分が何を望んでいるかを正確に把握していて、望みを叶えるために的確に金を使う。
人の本質を見抜く聡明さ故に、他者に期待や幻想を持つこともない。
絵柄だけで主人公の人柄を判断して読まないのは残念だと思う。
恩田善子に制裁を食らわされる登場人物たちが金銭欲の肥大した銭ゲバで、彼女はそういう人を何よりも嫌う高潔で聡明な、漫画史上稀ともいうべき逆説的なキャラクターである。by 匿名希望- 10
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4.0
試しに読んでみてほしい
正直なところ絵はあまり綺麗ではなく、好みではありません。表紙を見てもあまり惹かれませんでしたが、無料配信で読んでみました。
予想とは裏腹に内容が面白く、読み進めてしまいました。
完結型のストーリーで読みやすい。主人公がお金に執着するようになってしまった過去も描かれています。
人間の汚いところが描かれていますが、ときおり主人公のとても綺麗な一面が見えることも。女版喪黒福造のような一面もあります笑by ma*i- 4
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4.0
表紙の絵や雰囲気だけで判断せず、一度は読んでみてほしい作品。
ポイント追加は殆どしない私が追加してまで読んでしまった…
世の中 結局 金ではあるし、金の切れ目は縁の切れ目という言葉があるくらいお金は怖いけど、ここまで主人公が【ネタバレのため自粛】なのは見ていて気持ちがいい。
ただ、やっぱり世の中結局金だよな…と寂しくなる瞬間は心が痛くなる。
裏のない、本当の無償の愛は世渡りできなくてもその人の心を救う…。
そんな事を思いました。by 匿名希望- 2
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5.0
経験と本心の葛藤
人に裏切られる、他人から悪意をもって心ない仕打ちを受ける、厄介な悪意のない無自覚な傷つけ方をされる、何かを守るためではなく、ただ自分の欲望を守ったり下心ので酷い言動をする。
それは決してニュースに悪人として出てくる人ではなく、私たちの身近な世間に存在するひとたち。
傷ついた経験から、冷静に人を見られる審美眼を持った主人公がそういった人々を自業自得というスタンスで自分のしたことを思い知らせる展開はスカッとします。
その復讐と定義づけられている主人公の行動は、決して人を傷つけたくてやっているわけではなく、人を信じたくて、信じられる人に出会いたくてやっている、のだということを個人的にはさりげなく感じ取れるように匂わせているように受け取って読んでいるので、そこにやるせなさや寂しさ、切なさを感じずにいられませんが、本来の主人公の人格に安堵も覚えます。
いつも冷静で感情に流されることもなく、感情的になることもなく、たんたんと無機質に振る舞う主人公が傷つけられすぎて、現在の立ち振る舞いで身を守っているだけで、本来は極度に優しく、がんばりやで思いやりの強い人だと。
信じられる人、信じられる世界、優しい世界を手にして欲しいと願ってしまいます。
そして、美容整形などをして人が羨む容姿を手に入れてから復讐をする、というありがちなワンステップがないところがとてよ良いなと思う作品です。by 匿名希望- 0
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4.0
お金しか信じられない
少し読ませていただきました。
人の心の弱いところを突いた、良くできた作品ですね。
まるで善子が極悪人かのように最初は表現されてるけど、
読み進んでいくと、善人のフリして優しく近づいてくる奴らが一番怖い!と思いました。
所詮、人間の本質ってこんなものなんでしょうかね。
なんとなく納得できます。
お金しか信じられないというのは、昔のユダヤ人みたいな気がします。by 島村速雄- 0
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