前話はシンのキレッキレな仕事ぶりに感嘆したけど、今回は残念ながら最も大切な選択を間違えていた事が判明して、生まれた溝が浮き彫りに。再会した時点で、シンが自然な出会いやお付き合いからの番にこだわった為に、ヨヌ先輩を危険な目にあわせる結果をもたらした訳で、シンの大失策、大失敗。ヨヌ先輩には逃げられミナには叱られ、猛省を突き付けられた、最高に格好悪い回になった。顔に悲愴感あるし落ち込んでる。
自身に都合良く行動して最悪な事態を招いておいて、シンが救い出してハッピーエンドって単純すぎるとは思ったけどやはり…。シンにとって辛い罰が下った。一番頼られたい人に助けを求められずその上避けられて、このままでは嫌われてフラレてしまう!…自業自得で仕方ないけど。どう挽回するつもりかな?
シンは喝を入れて情報もくれたミナへのお礼の仕方も雑だし、それまでの周囲の環境のせいかコミュニケーション能力に乏しいのか?ヨヌ先輩との再構築を進める中で相手を尊重する重要性を学習して、覚醒アルファに胡座をかいていた身勝手な思考を鍛えなおし成長しないといけないという事かな。
ヨヌ先輩は治療受けられてよかったけど痛々しく、表情も暗い。
行方をくらます為、仲の良いドジンには連絡しなかった様。ミナを選んだのは賢明。これまでの経緯を知っていて信用のおけるタイプだし、頭の回転も早いから直ぐに察してサポートしてくれたらしい。危機を切り抜けたヨヌ先輩も凄いけど、シンにきっちり反省を促して釘までさしたミナに拍手。
ヨヌ先輩は考える時間が欲しいと。シンの事は勿論好きだし、でも本人の口から語られなかった話は寝耳に水で、裏切られた様な、消化出来ない複雑な気持ちかな。覚醒オメガの事も、3年前の記憶と繋がったのかな。自分が知らない事実を明確にしたいけど、まずはシンとの関係を冷静に考えたい意地があったみたい。
それに、再び襲われて今回は暴行でケガを負ったとなれば、ソウルの家族や浦項の叔父夫婦の、そもそも地に落ちていた優性アルファへの悪い印象や評価を二度と取り返せないのは明らか。だから身を隠した事で、シンと二人の未来を守ったとも言える様な…。状況を冷静に俯瞰してる。日頃はぽわぽわしてるのに、土壇場ではしっかりしてて、しなやかな精神的強さが格好いい。未熟なシンの後始末を深い愛で救った訳で、ヨヌ先輩の器の大きさが際立った。シンは頑張れ〜!
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ディセンバー~逃げ出したあの日に出会った君~
052話
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