4.0
心の描写が丁寧
前世で身に余る贅沢をして、領民たちを苦しめた貴族の一員として処刑されたシャーリー。実際は、彼女自身は世間知らずなお嬢さまで、領民を直接苦しめていたわけではないけれど、処刑前に愛するカイドの苦悩と領地の状況を素早く理解し、わざと悪態をついて処刑された。前世の記憶を持ったまま、生まれ変わったのは、なぜだろう、と思いつつ、懺悔し続ける。領民を苦しめたとわかっても、家族を愛さずにはいられない苦悩。家族を死に追いやったカイドへの恋心。切ない状況を素敵な言葉で丁寧に表現されていて、何度も感動しました。
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狼領主のお嬢様