貴族院代表議員ウイリアム・リハルト。このひげ親父が黒幕だったんだ。計画通りにいかなければ、婚約者など消せばいい、って言われて、リハルト議員の前では平然としてたけど、ハディウス、尋常ではいられないよね。エミリアの事大好きだもん。初めてあった瞬間から。プロテクターなしで、一発射撃したくなるよ。
子供の時に聞いたライヒネン大広、母のケイトリン、そしてリハルト議員の計画。家庭教師からクラスメイトまで、ハディウスにつけた母のスパイに目を光らせ、ハディウスがエミリアへ好意を示すようなら、消してしまって、ライヒネン大広の娘、ビアンカと何としてでもハディウスを結婚させる。
ハディウスはこの時、母親がスパイをつけて監視していた事に気づいたんだ。家を継ぐまで、エミリアへの恋心がばれないように気を付けながら、彼女の安全を第一に考えようと。10代初めの男の子がここまで、エミリアを大事に考えてたなんて。
エミリアにも彼の覚悟がどこかしら伝わるところがあったのかも。どんなに冷たい演技をっされても、どうしてもハディウスに惹かれちゃうもんね。
何も知らないビアンカ・ライヒネンもかわいそう。
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エミリア~愛なんて関係ない~
024話
エミリア~愛なんて関係ない~(24)