実家の余家に突然やって来た役人に家族を葬られ、一人生き延びたけれど、泰カイ楼に売られ、何度も逃げ出しては連れ戻された。宋青のような裕福な家に生まれたのに、壮絶な少年期を送ったんだね。
宋青が婚礼準備に赤で飾り付けしたのが、斬られて血に染まって真っ赤になった惨事を思い出させたんだ。辛かったのに、王妃に玄梟を誘惑しろ、と雇われ仕事はするけど、玉が王妃にいじわるされたり、襲われたりした時には、気にかけて助けてくれた。カッコいいアネさんのようにプライドも人情もあって、素敵な大人に成長した。それに紅蓮も宋青の事、ずっと好きだったから、泰カイ楼が焼けた後、宋青に付いて都まで行ったんだよね。
ただ、宋青、結局、まだプロポーズ受けてないのに、皇帝夫妻も出席してる結婚式当日に承諾させる、という強引さ。でも、昔の濂ではなく紅蓮と呼び直し、どちらも同じ、昔からずっと愛する人だ、子供の頃の婚礼ごっこをもう一度させてほしい、って言う言葉は優しかった。身分の違いを気にする紅蓮に、紅蓮は皆に慕われているのに、自分は愚鈍で平凡で、釣り合わないのは自分の方だ、と紅蓮の人柄を見ている宋青。紅蓮も嬉しいよね。
ただ、結婚式当日に皇帝夫妻の前で、急いで取りまとめるのは、どうかと思うよ、宋青。
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愛も憎しみも沈黙の中で
117話
第117話 誓いの婚礼