イボーヌ、家庭教師の言う事聞いてるふりして、わざと作法を間違え、ガンガン怒鳴らせた後、最後は、客人のいない家で食事する時は最低限のカトラリーでデュランと食事する事をへリス夫人に納得させた。
デュランはイボーヌの威厳にすっかりのぼせて、姉が大好きになってたデュランは騎士になってイボーヌにお返ししたいと思ってる。デュランは読み書きできないけど、へリス夫人の授業を受けた時、分析力や記憶力はありそうな感じだったから、勉強しないのはもったいない。
一方、王子妃レースから降りようとするイボーヌに興味が沸いた王子は、お忍びで呼ばれてもいないのにソルズミアにやってきた。それほど裕福ではない土地で、城主が自分だけ富を搾取するわけでもなく、酒場で領民が幸せに暮らしているのを見て、城主の采配に感心し、ますます興味が増している。そして、その采配を小さな王国だけのために使うのも、もったいない、と感じている様子。前世のイボーヌは、王の後妻になった後、多くの国を支配下において、弟に全部継がせたいって野望を持ってたから、間違った読みではないけど、今世はデュランと最初から仲良くなって田舎で楽しく生きていく人生を生き直しているから、王子と結婚してドロドロ王室に入る理由はない。王子、嫌がられるよ。
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湖に投げられた石ころ ~二度目の人生は私のために~
006話
湖に投げられた石ころ ~二度目の人生は私のために~(6)